NEWS 増田貴久、普段とは異なる“冷たい視線” 『ゼロ 一獲千金ゲーム』加藤シゲアキと対決へ
2人目の誘導役として零に声をかけるカズヤは、「友達だろ」と声をかける。カズヤからの声かけにジリジリと前へ進む零だったが、実はカズヤはアウトゾーン、すなわち「零が飛び移ると転落死する側」に立っていた。鉄パイプを握るカズヤに覚えた違和感に合点がいく。というのもカズヤは、かつての同級生である零を一方的にライバル視し続けてきた人物なのだ。
実は第1話放送後、Huluにてカズヤの物語が配信されている。その物語では、常にトップに立ち続ける零をライバル視し、万年2位であることに嫉妬や焦燥感を感じるカズヤの姿が映し出される。思えば劇中、クォータージャンプの参加を認められなかったセイギが、峰子(小池栄子)に「(挑戦者を)つぶしてみる?」と誘われたとき、「つぶすってどういうことですか?」と話しかけてきたカズヤ。あれは零のピンチを嗅ぎとり、友を守るために発した言葉ではなく、カズヤが零から“自分が今まで触れることのできなかった”トップの座を奪い取るために発した言葉だということだ。零がアウトゾーンに向かって歩く姿を見つめるカズヤの目は友人のそれではない。NEWSとして活躍する増田の印象からは想像しえないほど冷たい視線が零に注がれる。
零を陥れようとするカズヤの突き放すような目線で第2話は終わる。しかし、零はクォータージャンプの声役の罠を1つすり抜けている。ということは、第3話ではかつての友人と 一獲千金のサバイバルゲームで勝負に挑むことになる。友情と裏切りとがぶつかり合うのだろう。人を信じる零と零を陥れたいカズヤ。今年はおりしも「NEWS結成15周年」である。15年もの間活動をともにしてきた加藤と増田の演技対決になるのであれば、それもまた面白いかもしれない。増田の冷たい目線と策略、そして次回予告で放送された零の流した涙はどのように発展していくのだろうか。また声役として抜擢されたセイギ、峰子との対決も気になるところである。
■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。
■放送情報
『ゼロ 一獲千金ゲーム』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜
出演:加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗、小関裕太、加藤諒、岡山天音、杉野遥亮、ケンドーコバヤシ、梅沢富美男、小池栄子、佐藤龍我
原作:福本伸行
脚本:小原信治
演出:丸谷俊平
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:櫨山裕子、秋元孝之
制作協力:オフィスクレッシェンド
(c)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/0/