ジュリエット・ビノシュは“大阪のおばちゃん”? 『Vision』メイキング写真公開
6月8日に公開される映画『Vision』より、永瀬正敏とともにW主演を務めるジュリエット・ビノシュのメイキング写真が公開された。
本作は、河瀬直美監督が、生まれ故郷の奈良県を舞台にメガホンを取ったヒューマンドラマ。幻の薬草“Vision”を探し求めるフランスの女性エッセイスト・ジャンヌをビノシュ、吉野の山間で生活をする山守・智を永瀬、智の目の前に突然現れる謎の青年・鈴を岩田剛典、ジャンヌのアシスタント・花を美波、智や鈴とは違う形ながらも山に生き、山を守る猟師の岳を森山未來、同じく猟師の源を田中泯、自然と共存しながら森で暮らす女・アキを夏木マリが演じる。
このたび公開されたメイキング写真では、ビノシュが岩田と真剣な眼差しで語り合う様子や、河瀬監督、夏木と談笑している様子、手料理を披露する姿などが切り取られている。
ビノシュは、本作撮影のために別作品のスケジュールを調整し、撮影地の奈良入りを決意。奈良までの道中、外の風景を眺めては「ビューティフル!!」と声に出して喜んでいたという。またビノシュは「普門山 清谷寺」の宿坊「B&B SEIKOKUJI」に計43日間宿泊して撮影現場に通い、「都会では何も感じることができないけれど、こうして人間のルーツに戻るべきだと改めて思いました。奈良では自然に囲まれた中で最高に贅沢な時間を味あわせてもらいました」と語り、日本での撮影と吉野の森を堪能したそうだ。
日本人キャストとの共演も刺激的だったようで、夏木と共演したファーストカットでは、「マリという人はどんな役者なの?」とスタッフに尋ね、自らスマートフォンで夏木の情報を検索するなど非常に勉強家な一面を見せていた。その様子に河瀬監督は、「映画に対する姿勢とフレームの中の存在感は圧倒的です。彼女もやらなければいけない映画という使命と運命を感じてくれていた」と称賛。同じく主演を務めた永瀬も「役の理解度が非常に深い方」と賛辞の言葉を寄せた。
一方でビノシュは笑顔の絶えない愛らしいキャラクターだったようで、最初は大女優との共演に緊張したと言う岩田も「実際は、ものすごく気さくな方で、ピュアでチャーミングな方」と語り、河瀬監督も「大女優というよりも大阪のおばちゃん。食いしん坊だし、チャーミングだし」とその優しい人柄に誰もが魅了されていたようだ。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
■公開情報
『Vision』
6月8日(金)全国公開
出演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、コウ、白川和子、ジジ・ぶぅ、田中泯、夏木マリ
監督・脚本:河瀬直美
製作:LDH JAPAN SLOT MACHINE 組画
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
プロデューサー:宮崎聡、Marianne Slot、河瀬直美
音楽:小曽根真
企画協力:小竹正人
制作プロダクション:組画
配給:LDH PICTURES
(c)2018“Vision”LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.
公式サイト:http://vision-movie.jp/