長澤まさみがマリリン・モンローに? 『コンフィデンスマンJP』第4話は“映画ネタ”満載

 1話完結の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)。4月30日に放送された第4話のタイトルは「映画マニア編」。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)たち信用詐欺師の3人が、食品の産地偽装などを行う老舗の食品会社社長・俵屋勤(佐野史郎)を騙すために闘いを挑んだ。

 食品メーカーの俵屋フーズで工場長を務める宮下正也(近藤公園)が、同社の看板商品「うなぎのカレー煮」の産地偽装の告発をしようとするも、社長の俵屋の脅迫によって、ついに告発文を出すことは叶わない。それを知ったダー子は、次なる獲物としてこの俵屋社長に照準を合わせる。

 そんな俵屋社長は大の映画マニア。この回は映画の小ネタがふんだんに盛り込まれ、映画ファンにとってはなんとも楽しい回だったのではないだろうか。ダー子が『七年目の浮気』を劇場で観ていたかと思えば、マリリン・モンローと同じ白ドレス姿で登場しての幕開け。ボクちゃんに栄養ドリンクと生卵をビールジョッキで一気飲みさせ「エイドリア〜ン!」と『ロッキー』の名ゼリフを叫ぶなど、いつにも増してハイテンション。

 だがハイテンションなのはダー子たちだけではない。ダー子たちは、映画をネタに俵屋を釣るのだが、やはり大好きな映画ネタを前にしているだけに、彼もまたハイテンション。筆者も映画ファンであるため、この俵屋にはどうも肩入れして観てしまう(産地偽装や従業員へのパワハラは別として)。『七人の侍』を引き合いに出して怒鳴りつけてくる上司など、一度会ってみたいものである。

 そんな彼から大金をせしめるため、ダー子らは俵屋が定期購読している「月刊キネマ新報」なる映画雑誌にニセの情報をさしいれ、“映画人が愛した銘店”を謳った「カフェバー・スワンソン」におびき寄せることに成功する。店内の壁には石原裕次郎のポスターや、高倉健の写真、さらには勝新太郎の好物だと偽った「カツサンド」まで登場。まさに映画ファンの憧れを具現化したような店だ。ここに映画監督とプロデューサーに扮したボクちゃんとリチャードが現れ、撮影準備中の映画に出資するように俵屋に持ちかけるが、彼はなかなか首を縦には振らない。

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