凄腕ハッカー・山本美月の正体が明らかに 『刑事ゆがみ』浅野忠信との関係は?

 これまで弓神適当(浅野忠信)は、天才的な刑事としての直感や違法すれすれの大胆捜査で事件を解決してきた。だが、それには凄腕ハッカー・ヒズミ(山本美月)の協力が不可欠だった。彼女は、弓神以外のうきよ署の刑事たちとは一切関わりがなく、ネットカフェを拠点にしている。羽生虎夫(神木隆之介)をいつも茶化している弓神もヒズミには優しく、身の回りの世話もしている。まるで親のようにヒズミを気にかける弓神。2人の関係は謎に包まれていたが、第5話にしてついに明らかになり始めた。

 これまでヒズミは弓神が事件解決のために裏で雇っていたハッカーかと思われていた。そのため、うきよ署の皆はヒズミの存在を知らされていなかった。しかし、弓神が中華屋で夕飯をご馳走したり、公園でブルーシートを敷きピクニック、親子と間違われたりと、ヒズミを気にかける様子はただの雇い主としてのふるまいとは思えなかった。第5話でも弓神は、いつものネットカフェでリンゴを剥いてやったり、出前を届けてやったりとヒズミを甲斐甲斐しく世話をしていた。

 この日の放送回では、花道署の管轄内で市議会議員・宇津巻誠治(丸山智己)の娘が誘拐された事件が描かれた。誘拐現場に残されたカタツムリのマークが、弓神が以前、解決に導いた“ロイコ事件”と同じものだったため捜査協力をすることになる。弓神の策略で、ヒズミが犯人のふりして誠治に指示を出すなど、またしても違法捜査ギリギリの手段を用いながらも事件を解決に至った。

 この誘拐事件とロイコ事件との関係性を示唆する報道をテレビで見たヒズミは激しく動揺していた。その姿は、喫茶店のテレビを強引に消し、うろたえながら飛び出してしまうほど。「カタツムリの絵、昔見た気がする」と文字を打った画面で伝えるヒズミだが、弓神は「テレビでも扱われてきた有名な事件だぞ。誰だって1回くらい見てるだろうよ」と事件の詳細を隠すような素振りを見せていた。

 ロイコ事件は、小説『ロイコ』の内容に沿った殺人事件。犯人はこの小説の著者で、12歳の娘の目の前で両親を殺害、ショックで少女は記憶障害と失声症になってしまった。犯人は弓神によって追い詰められたが焼身自殺。事件は書類送検となった。残された少女が、今どこで何をしているかは明かされなかったが、ヒズミと弓神の関係性とどこかリンクするところがある。

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