嵐メンバー“役作り”の違い 天性の二宮、内面の大野、こだわりの松本、なりきりの相葉、外見の櫻井

 相葉は、普段から役になりきるという役作りをしているように思う。ガーデニングがキーポイントとなった主演舞台『グリーンフィンガーズ』では楽屋や自宅で植物を育てて話しかけ、天才バーテンダーを演じた『バーテンダー』(テレビ朝日系)では常にシェーカーを持ち歩いていたりしたそうだ。これは、相葉の素直な性格があるからこそ出来る役作りのアプローチではないだろうか。

 櫻井は、見た目を役に近づけるアプローチをするタイプだ。軟禁される役を演じた『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)ではダイエットをして身体をしぼり、戦時中の熱血教師を演じた『ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜』(TBS系)では減量だけでなく髪を刈り上げ、太眉にするなどの役作りを行なっていた。真面目な性格の櫻井ゆえに、ストイックに役を再現することが出来るのかもしれない。2017年1月には、主演ドラマ『キミに捧げるエンブレム』(フジテレビ系)が放送される。車椅子のバスケットボール選手という難しい役どころに、どこまで近づけるのか注目したい。

 このように、5人とも役作りに対するアプローチはバラバラだ。しかし、自分たちの性格や才能を活かした役作りをし、作品を成功に導く様は見事である。今後も映画やドラマ出演が決まっている嵐。自分たちらしいアプローチで、作品のクオリティを高めてくれることに期待したい。

(文=高橋梓)

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