松山ケンイチ、なぜ『珍遊記』主人公に? 漫画原作映画との相性を考察
「『デトロイト・メタル・シティ』で見せた、芸人のような滑り芸からもわかるように、露骨に狙ってではなく飄々とボケることができるのも、彼が漫画原作に向いている要因のひとつです。このような演技は、どうしても二枚目なイメージがついてしまうイケメン系の俳優にはなかなかできないことですし、特に主演クラスの俳優でできる人は限られています。また、『珍遊記』ではビジュアルもかなり作り込んでくるはずですが、それが出落ちにならないところも、松山さんのすごいところ。一般的に漫画原作だと再現率の高さにばかり目が行きがちですが、それに負けないだけの中身を彼は作ってきます」
作画・ストーリーともに破綻した強烈な作風で、当時の少年たちに忘れがたいインパクトを与えた『珍遊記』。主人公の山田太郎は、ビジュアルも中身も相当に奇矯なキャラクターだったが、松山ケンイチなら原作ファンも納得の仕上がりを見せてくれるのではないか。
(文=編集部)
◼︎公開情報
『珍遊記』
2016年2月27日(土)より、新宿バルト9他にて全国ロードショー!
主演:松山ケンイチ
監督:山口雄大
原作:漫☆画太郎「珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~」(集英社刊)
脚本:おおかわら/松原 秀
企画・総合プロデューサー:紙谷 零
制作プロダクション:DLE
配給:東映
(C)漫☆画太郎/集英社・「珍遊記」製作委員会
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