『マッドマックス』シアター襲撃事件の報道続く 犯行現場の様子が明らかに

 アメリカ・テネシー州で現地時間4日、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の上映中に、29歳の男が手斧と催涙スプレーで観客を襲撃し、通報でかけつけた警察官に射殺される事件が起こった。複数の海外メディアが報じている。

 海外Webサイト『Mail Online』によると、容疑者のビンセント・デビット・モンタオは午後1時頃、7名の観客がいた映画館「カールマイク・ヒッコリー」に姿をあらわし、バックから取り出したサバイバルゲームなどに使用するエアーソフト銃を、さも本当の銃のように持ち歩き、手斧と催涙スプレーも持っていたという。医療用のマスクをしていたのは、催涙スプレー対策と見られている。容疑者が持っている銃を本物だと思った観客の一人が警察に通報したが、58歳男性が、肩を斧で切り付けられ重傷を負ったほか、53歳と17歳の女性が、赤く色づく催涙スプレーを吹き付けられた。その後、SWATが到着し、容疑者が劇場から外に出たところを射殺。銃撃戦は短時間だったという。(参考:「Mad Max cinema gunman, 29, who attacked audience with a hatchet and pepper spray before being shot dead outside - as police reveal he was also carrying a pellet gun and fake bomb」

 ニュース情報誌『The Week』の電子版によると、容疑者は2004年から2007年の間、4回暴行罪で逮捕歴があり、精神疾患の治療が必要だったという。8月3日に行方不明者となっており、母親から捜索願が出ていた。(参考:「Police say Tennessee movie theater attack suspect carried an Airsoft BB gun」

 ハリウッドセレブのニュースを伝える『Gossip Cop』では、先日起こった類似の襲撃事件についても触れ、人気コメディ女優のエイミー・シューマーが、またいとこで米民主党上院議員のチャック・シューマーとタッグを組み、銃規制を呼びかけていることも紹介している。7月23日には、エイミーの最新作『Trainwreck』を上映していたルイジアナ州の映画館でも襲撃事件が起こったばかりだった。(参考:Antioch Movie Theater Shooting: Suspect Dead After Gun Battle With SWAT Team

 なお、『Voicee of America』によると、犯人の動機については調査中とのことだ。(参考:「Nashville Police Kill Gunman Outside Movie Theater」

(文=編集部)