【漫画】いつのまにか部屋が増える不思議な館、住み続けるメリットとは? 不思議なファンタジー漫画が面白い

 そこは勝手に部屋が増える不思議な館。新たに出現した「303号室」の中で、お嬢様と執事を待ち受けているのは……。

 異常事態が次々と起こる、ゆったりしたファンタジー漫画『303号室編』がXにアップされた。今回は作者であるmol(@mols_house)氏に、本作の設定や独特な空気感について話を聞く。(青木圭介)

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「お嬢様シリーズ」より『303号室編』(mol)

ーー本作を創作した経緯を教えてください。

mol:本作は「お嬢様シリーズ」というシリーズの、第3作目です。3作目にはなるんですけど、シリーズの第1話的なお話を描いていないなと思って創作したので、1話目として読める内容になっています。最初にお嬢様と執事のキャラクターを思いついたのが、「お嬢様シリーズ」を描き始めたきっかけでした。どんな物語にしようかなと考えていたときに、10年前の落書き帳を開いたら、断崖に建つお城の絵が描いてあったんです。「そういえばこういうの描きたかったんだ!」と思い出して、閉じられた世界のなかのお話になりました。

ーーいつのまにか部屋が増える設定はどのように考えましたか?

mol:夢とかで、自分の家なのに知らない部屋が増えてるとかあるじゃないですか。そういう不思議な感覚を表現したくて、部屋が増えていく館が面白いかなと思いました。

ーーゆったりとした雰囲気のファンタジー作品ですが、全体の空気感で意識したことはありますか?

mol:淡々とした空気感で進む作品になるよう意識しました。私たちが見ると普通じゃないことが起きてるけど、キャラクターたちにとってはこれが日常なんです。例えばパイを食べて巨大化するシーンがありますが、そこでもあまり驚いていなくて。「あるよね〜」くらいのテンションになるように描いています。

ーーお嬢様の親友をねずみにした理由は?

mol:最初に考えたとき、キャラクターはお嬢様と執事しかいませんでした。でも二人だけだとすごく静かで、少し雰囲気が違う無垢なキャラクターを入れたくて。そこで、お嬢様はねずみとか虫とか、あまり人から好かれていない存在にも動じない、むしろ受け入れるキャラクターにしたいと思ったんです。そこで色々考えて、ねずみが肩に乗っているお嬢様の姿が絵として頭に浮かんだので、親友はねずみになりました。

ーー本作のなかで、mol氏自身が気に入っているポイントを教えてください。

mol:冒頭の、リボンが上手く結べないお嬢様が、衣装ダンスの中を通ってメイドの部屋に行くシーンがお気に入りです。普通の家ではないんだというのが伝わって、世界観を知ってもらうきっかけに上手くできたかなと思います。シンプルに、絵が上手く描けたのもこのシーンのお気に入りポイントです。

ーーmol氏が漫画を描き始めたきっかけは?

mol:父が漫画が好きで物心ついた頃から家に漫画があったので、小さい頃から抵抗なく自然と描いていました。小学生の頃に、全作品を自分で描いた週刊誌を作っていたのを覚えています。それを家族だけに見せていて、笑ってもらえたのが嬉しかった思い出があり、それが漫画を描き続けるきっかけになりました。

ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。

mol:描きたいお話がまだあるので、満足するまでは「お嬢様シリーズ」を描き続けたいと思っています。あと、これまでは自分のために漫画を描いてきたんですけど、今後はもっと読んでくれる方を意識した作品も描いてみたいです。まだジャンルは全然考えてないですが、まったく違うジャンルの漫画も描きたいですね!

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