長月天音『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』が「徳間文庫大賞2026」受賞 11月頃より受賞記念帯で全国展開へ

 徳間書店は「徳間文庫大賞2026」を長月天音『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』に決定したことを発表した。

 徳間文庫大賞は、有志書店員による「徳間文庫大賞実行委員会」が“いまもっとも売りたい徳間文庫の1冊”を選ぶ賞で、今回で第12回を迎える。2025年4月から2026年3月に刊行された徳間文庫85作品の中からノミネート3作品を選定し、選考委員5名が全作品を読了のうえ得点形式で投票。その結果をもとに、8月に実行委員長2名が徳間書店会議室で討議を行い、大賞が決定した。

 受賞作『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』は、長野県の路地裏にある小さな店を舞台に、大切なものを失った人々の未来を描いた物語。亡き妻との約束を果たすべく善光寺参りに訪れた弘和が、参道を逸れた先で「おやすみ処にしさわ商店」の臙脂色の暖簾に導かれる場面から始まる。「妻との旅路」「愛犬との散歩道」「夏休みの贈り物」「世界にひとつのお守り」「夫の故郷」の全5話で構成される。

 著者の長月天音は1977年新潟県生まれ。2018年に『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。「ほどなく、お別れです」シリーズ、「キッチン常夜灯」シリーズ、「神楽坂スパイス・ボックス」シリーズ、「銀座ちぐさ百貨店」シリーズなど著書多数。

 受賞作品は、2026年11月頃より受賞記念帯に巻き替え、装いも新たに全国書店にて展開される予定。今後の新帯や書店展開情報等は「徳間文庫大賞」特設サイトにて随時発表される。

■受賞コメント

長月天音
喪失がテーマの物語でしたが、悲しいお話にはしないと決めていました。登場人物たちが導かれるように訪れた善光寺。この作品を通じて、私も多くのありがたいご縁を感じることができました。作中の信州のごちそうとともにお楽しみいただけましたら幸いです。素晴らしい賞をいただき、どうもありがとうございました。

■選評委員コメント

宇田川拓也(ときわ書房本店)

第一話で早くも目頭が熱くなってしまった。店に置かれたノートに綴られた客たちの言葉と想い。それらが直接面識のないひとびとに読まれることで生まれる気付きや新たな縁は、言葉と活字の力を信じ、本を通じて広く読まれ、伝わることを願う人にはよりいっそう響くのではないか。

狩野大樹(八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店)

『にしさわ商店』には心をギュッと鷲掴みにされます。皆何かを抱えて生きているんだなと。でも美味しい料理をいただくと皆少しずつ笑顔になります。温かい物語をぜひ。

■書誌情報
『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』
著者:長月天音
価格:858円(税込)
判型:文庫判
ページ数:304ページ
発売日:2025年12月
出版社:徳間書店
ISBN:978-4-19-895082-8

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