『ONE PIECE』新作映画は前代未聞の“ルフィ不在”? 『GOD VALLEY』と『BAAD』同時発表だったワケ

 『ONE PIECE』の映画最新作『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』と『ONE PIECE FILM BAAD』の公開が発表された(『FILM GOD VALLEY』:2027年夏、『FILM BAAD』:2029年)。作品史上初の2作品同時発表がファンの間で話題になっている。

『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』【公式】 X(@OP_FILMGV)より

 2作品の公開が同時に発表された意図、そして「BAAD」の意味とは何なのか。今回はワンピース研究家の神木健児氏に、公開が予定される2作品の注目ポイントや内容予想について、話を聞く。

「まず映画『ONE PIECE』で初の、2作品同時発表というのに驚きましたね。タイトルが『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』と『ONE PIECE FILM BAAD』。これまでの映画にも『エピソードオブチョッパー』や『エピソードオブアラバスタ』など、原作を踏襲した作品はありました。でも『FILM GOD VALLEY』が異質なのは、ほぼリアルタイムの内容を映画化することです。『ONE PIECE』原作でゴッドバレー事件の詳細が描かれたのが、2025年から2026年にかけてのこと。ただのリメイクではなく原作とほとんど同時進行で映画化することからも、『ONE PIECE』という作品自体が終幕に向けて盛り上がっているのが伝わります。ゴッドバレー事件には白ひげやカイドウ、ビッグマムなどの旧四皇はもちろん、ロジャーやロックスなど時代を造った伝説の海賊たちが勢揃い。彼らの活躍が劇場で見られると思うと、今から非常に楽しみです」

 ゴッドバレー事件を映画化するとなると、2027年という時期が気になると神木氏は続ける。

「『FILM GOD VALLEY』では、シンプルにゴッドバレー事件について映像化されると考えていいでしょう。ただ、おそらく2027年は、テレビアニメでもゴッドバレー事件が描かれるんですよね。まったく同じ内容になるとは思えないので、原作やテレビアニメから多少の改変はあるはず。発表されたロゴに描いてあるのが、ルフィのマークではなくロジャーのマークなんです。なので、もしかしたらロジャー視点で描く、ゴッドバレー事件になるのかもしれません。ゴッドバレー事件を描くなら、内容に関わらずルフィが登場しない映画になる可能性もあります。ルフィが登場しない映画は『ONE PIECE』史上初なので、その点でも歴史に名を残す作品になる可能性があります」

 『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』は、タイトルからもある程度内容の予想ができるが……。

「『FILM GOD VALLEY』と違って、内容がまったくわからないのが『FILM BAAD』です。2027年と2029年でそこまで公開のタイミングが近くないにもかかわらず、2作品は公開が同時に発表されたので、同時発表には理由があると思っています。『FILM BAAD』は、『FILM GOD VALLEY』から続く物語になるのではないでしょうか。もしそうなら、『FILM BAAD』で描かれる物語は、まだ原作でも描かれていない可能性が高いです。原作が進むのを待ってから公開すると考えれば、2作品の公開に2年も期間が空いているのも頷けます」

 では『ONE PIECE FILM BAAD』は具体的に、どのような物語になるか。

「発表された『FILM BAAD』の簡易的なロゴでは、『D』の文字が大きくなっていました。やはり『Dの一族』に関係する内容になる可能性はあると思います。ゴッドバレー事件の続き、Dの一族となると、避けて通れないのが“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチの存在。『BAAD』という単語は実在する正式な英単語ではなく、『悪い』という意味の『BAD』を強調したスラング表現として知られています。『ONE PIECE』で『極めて悪いD』と言われれば、やはり黒ひげの姿が頭に浮かびますよね。『ONE PIECE FILM BAAD』は、黒ひげの人生を深掘りする作品になるのか。『D』が強調されているので、2029年までに原作でも明かされる、『Dの一族』の新事実を楽しめる作品になるのか。予想するだけで、今からワクワクが止まりません」

 2作品同時発表やリアルタイムでの映画化など、新しいことづくめの『ONE PIECE』映画最新作。公開日を心待ちにしながら、続報を待つ。

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