イラストレーター・マンガ家は作業環境にどのくらい投資している? Xfolioが作業環境調査の結果を発表
株式会社BookLiveが運営する創作プラットフォーム「Xfolio(クロスフォリオ)」は、同サービスを利用するイラストレーター・マンガ家321名を対象に実施した「作業環境に関する実態調査」の結果を発表した。
デジタル制作が主流となった現在、クリエイターの創作環境はPCや液晶タブレットなどの制作機材に加え、椅子やデスクといった家具まで多岐にわたる。今回の調査では、専業と副業・兼業を合わせた「プロ」176名と、「趣味層」145名に分けて集計を行っている。調査期間は2026年7月10日から7月20日まで。
作業環境への投資総額で最も多かったのは「10万円以上〜30万円未満」で29.6%。50万円以上を投資している人は全体の29.6%、100万円以上も10.3%を占めた。プロと趣味層に分けると「50万円以上」の割合はプロで43.2%、趣味層で13.1%となり、3.3倍の開きがある。プロの15.9%は100万円以上を投資していた。
「最も投資する価値があると思うもの」ではPC本体が52.3%と過半数を占め、以下、iPad・タブレット端末(15.6%)、液晶タブレット・板タブレット(11.5%)と続いた。椅子は8.4%、デスクは1.6%にとどまっている。
一方、「これまでで最も買ってよかったアイテム」では、液晶タブレット・板タブレット(20.6%)、iPad・タブレット端末(20.2%)、PC本体(19.0%)が三つ巴となった。注目すべきはキーボード・左手デバイスで、「最も投資する価値があると思うもの」では1.6%だったのに対し、「買ってよかったアイテム」では12.8%と8.2倍に上昇。投資前後で評価差が最も大きいアイテムとなった。
「買ってよかった」理由の分類では、最多は「効率・作業スピード」、次いで「コスパ・価格」「身体的負担の軽減」。身体的負担を挙げた割合はプロ14.2%、趣味層5.5%と、プロで2.5倍以上となった。
「予算の制限なく作業環境を整えられるとしたら」という自由記述では、PC本体は52.3%から50.5%とほぼ変わらない一方、現実の投資では1.6%にとどまっていたデスクは23.6倍、8.4%だった椅子は4.9倍に跳ね上がった。制作に直結する機材が優先される一方で、身体的負担の軽減につながる家具への投資は後回しになりやすい傾向がうかがえる。
こだわって投資しているアイテムおよび「買ってよかった」アイテムのブランド名を集計した結果、Wacom(Cintiq・Intuos等を含む)が45.8%、Apple(iPad・Mac・Apple Pencil等を含む)が32.1%と、2ブランドの支持が突出した。プロはWacomの言及率が52.8%と過半数に達する一方、趣味層ではApple(35.2%)とWacom(37.2%)が並んでいる。また、椅子ブランドではオカムラ(プロ8.5%/趣味層2.8%)、ハーマンミラー(プロ5.1%/趣味層1.4%)と、プロによる言及率が高い傾向が見られた。
■調査概要
クリエイターの作業環境に関する実態調査
調査対象:創作プラットフォーム「Xfolio(クロスフォリオ)」を利用するイラストレーター・マンガ家
有効回答数:321名
調査方法:自社アンケート調査(Webフォームより回答)
調査期間:2026年7月10日〜7月20日
調査主体:株式会社BookLive