『美味しんぼ』の料理、本当は美味しくない? リュウジの持論から議論が白熱

 料理研究家のリュウジが、グルメ漫画『美味しんぼ』の料理を「美味しくない」と評し、『鉄鍋のジャン!』と比較した投稿が、SNSで大きな反響を呼んでいる。実際に再現した経験から賛同する声がある一方、作品全体を一括りにするのは乱暴という反論も寄せられている。

 リュウジは8月13日、自身のXを更新。「鉄鍋のジャンは再現しても美味しいけど 美味しんぼは美味しくないと言っただけです」と投稿し、両作の差は料理監修の有無ではないかと推測した。

 『美味しんぼ』は雁屋哲原作・花咲アキラ作画で、新聞社文化部の山岡士郎と栗田ゆう子が「究極のメニュー」作りに取り組むグルメ漫画。一方、西条真二の『鉄鍋のジャン!』は、「料理は勝負だ!」と豪語する天才中華料理人・秋山醤が、料理人たちとの対決を繰り広げる作品だ。同作では、おやまけいこが監修に名を連ねている。

 リュウジは以前から『美味しんぼ』の料理を検証してきた。2025年1月には牛脂でニンニクを炒めるスープ、同年11月には生クリームやベーコン、バターを使うカルボナーラを取り上げ、2026年3月には実際に調理する動画を公開。今回の投稿に続く返信では、素朴な料理を物語によって無理においしく見せているように感じるとして、「あの漫画はフィクションとして楽しむべき」と述べている。

 リュウジに賛同する側からは、作中の料理を再現したものの口に合わなかったという体験談や、料理漫画には実際に作った際のおいしさや再現性も求めたいとの声が上がった。『クッキングパパ』や『食戟のソーマ』など、リュウジが再現性を高く評価している別作品を挙げ、『美味しんぼ』との違いを論じる反応も見られた。

 一方、反論する側からは、『美味しんぼ』にもおいしく作れる料理は数多くあり、一部の例だけで作品全体を評価するべきではないとの意見が寄せられた。使う食材の質や入手環境、発表当時の食文化を考慮すべきだとの指摘もあり、リュウジ自身が「邪道」と称するアレンジレシピとの違いを問う声も。これにリュウジは、自身のアレンジは正統な作り方ではないと動画内で説明しているとしたうえで、味そのものを否定しているわけではないと説明した。

 さらにリュウジは、過去のイタリアにも生クリームを使ったカルボナーラが存在したとの情報を受け、「美味しんぼはあながち間違ってないってことになりますね…」と見方を修正。現在の定番レシピとの違いを誤りとみなすのか、時代や地域に根差した一つの料理として捉えるのか。今回の論争は、漫画の料理を「再現する」とは何かを改めて問いかけている。

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