『ONE PIECE』イム様はラスボスではない? 「ビビが欲しい」発言、所持する“麦わら帽子”……残された謎を考察

※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。

 『ONE PIECE』最新エピソードにて姿が明かされ、強さの片鱗も描かれ始めたイム様ことネロナ・イム聖。しかし、まだまだイム様に関する謎は多い。

 今回はワンピース研究家の神木健児氏に、今後重要になるであろうイム様の謎について話を聞いた。

「最新『ONE PIECE』ではイム様についての新事実が次々と明かされていますが、まだまだ謎はあります。まず気になるのは、イム様がビビに執着する理由ですよね。イム様は『ビビが欲しい』と明確に発言しています。ビビを欲しがる理由には、800年前に生きたネフェルタリ・D・リリィが関係している可能性が高いのは予測できます。ただ、違和感があるのが、イム様がビビを欲したタイミングです。ビビは現在18歳ですが、行動を起こそうと思えば、ビビをどうにかする機会はいくらでもあったと思うんです。それでもイム様は18年間ビビを放置していました。コブラから話を聞くまで、リリィを信じていたのか。世界の王が集まりコブラが殺された、レヴェリー(世界会議)が転期になった可能性が高いでしょう」

 レヴェリーでの動向が描かれたエピソードには、もう1つイム様に関する重要な描写があると神木氏は続ける。

「イム様が保管している、巨大な麦わら帽子も大きな謎の1つです。この謎はおそらく非常に重要でありながら、作中で1度しか描かれていません。『ONE PIECE』ではジョイボーイ、ロジャー、シャンクス、そしてルフィと、時代ごとに麦わら帽子を被っているキャラクターが登場します。私たちは、それが受け継がれている1つの帽子だと思っていますよね。でも麦わら帽子が2つあるという事実自体が、さまざまな前提を覆す可能性があると思っています。果たして、ルフィが被っている麦わら帽子は、どこから来た物なのか。なぜ麦わら帽子は2つあるのか。イム様が所持する麦わら帽子が巨大なことも含めて、今後の物語で重要になってくるでしょう」

 “不老”だと言われているのも、イム様の大きな特徴だ。

「イム様は不老能力を持っていると思われますが、『ONE PIECE』で不老と言われると、まず思い浮かぶのがオペオペの実です。能力者の命と引き換えに対象者を不老にできるのがオペオペの実で、イム様がその能力で生き続けている可能性もあります。ただ個人的には、オペオペの実という1つの悪魔の実で、ここまでの強大な存在になれるのかには疑問を感じますね。予想ではありますが、イム様の不老と神の騎士団の復活能力も関係がありそうですし、オペオペの実だけでは説明がつかない部分も多いです。そうなるとイム様の不老の秘密は、イム様自身の『アクマの実』の能力なのではないでしょうか。19の王家の武器を蘇らせることもできる魔気(オーメン)の存在など、まだまだ『アクマの実』は底が知れません」

 それでは、『ONE PIECE』でルフィの前に立ちはだかる最も高い壁はイム様なのか。

「世界の頂点に君臨しているイム様ですが、まだラスボスと決まったわけではありません。ラスボス候補を考えると、いずれは決着をつけなければいけない黒ひげは外せませんよね。私としては、イム様よりも黒ひげがラスボスになるのではと感じています。尾田先生は、当初は『ONE PIECE』を5年で完結させるつもりだった、という旨の発言をしていました。その頃からゴールをなんとなく見据えていたと考えると、イム様という存在は5年間で描く物語に入っていたとは考えづらいので、あくまで途中で足されていったキャラクターなのではと思うんです。なので最初の構想から変わっていなければ、ラスボスは黒ひげの可能性が高いのではと。例えば黒ひげがイム様を討ち能力を奪う、そしてかつての黒ひげよりも現在のイム様よりも、さらに強くなった黒ひげとルフィが相対する展開があるかもしれません。そこにはシャンクスやサボ、昇り詰めたバギーなんかもいると考えると、本当にワクワクします」

 “世界の王”にルフィがどう立ち向かっていくのか、注目だ。

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