少子高齢化の現代社会に鋭く切り込む!鈴木マサカズによる社会派サスペンス『介護とハイエナ』が10月8日刊行
鈴木マサカズによる「社会派コミックシリーズ」の最新作『介護とハイエナ』が、10月8日に新潮社のバンチコミックスより発売される。
鈴木マサカズは『「子供を殺してください」という親たち』『ケーキの切れない非行少年たち』『それでも、親を愛する子供たち』『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』など、シリーズ累計300万部を超えるヒット作を手掛けてきた。本作『介護とハイエナ』はその最新作にあたる。
原作は元「週刊文春」記者で、『実録ルポ介護の裏』『ルポ超高級老人ホーム』などを執筆するノンフィクションライターの甚野博則。作画には「第1回くらげバンチエッセイノンフィクション漫画賞」作画部門大賞を受賞した新人作家・石津のぞみを迎え、丁寧な取材をもとに描かれる本格社会派サスペンスコミックとなっている。「介護」をテーマに、「悪徳業者」「8050問題」「人手不足」「社会保障費の増大」など、近年浮き彫りになっている問題や闇を描いていく。
連載は開始時から話題を集め、サイト内の週間PVでも1位を記録している。加速する少子高齢化の日本で、どの世代も見過ごすことのできない「介護問題」と向き合うきっかけとなる作品となっている。
物語は、ニュースサイト「真創オンライン」編集部で働く契約記者・古世手悠一が主人公。普段は事件を扱う古世手が、編集長から介護にまつわる取材を依頼されるところから始まる。気乗りしないまま他の仕事を進める中、母親の死に直面。看取れなかった経験を経て介護問題に興味を持ち、取材に挑む姿が描かれる。
■コメント
甚野博則(原作)
善人の顔をした魔物、悪意のない黙認、欠陥のある制度――。実は、介護現場の裏側にはさまざまな思惑が交差しています。家族は「こうしてあげたい」という気持ちで動き、本人は言葉にならない不安を抱え、施設は現実の制約を背負い、行政は手順や前例に寄り掛かる。立場が違えば、見える景色は違います。そうしたズレが埋まらないまま日々が過ぎると、誰かの人生が置き去りにされていく。人を支えるとは何か、そして人生の最期とは何か。そんな問いが、ふと自分の問題として立ち上がってくれるような人間模様を書いていきたいと思います。
鈴木マサカズ(構成)
あれは数年前。父親の一人暮らしが徐々に難しくなり、複数の連載を抱え、時間のないなか、なんとか父の条件に合ったホームを探していました。それは本当に神経のすり減る日々で、いずれ自分たちにもやってくるだろう「その時」が、想像以上に大変なものだと思い知らされました。そして、その渦中で、介護を取り巻くさまざまな問題の存在も知りました。この企画の話をいただいたのはちょうどその頃。これは乗るしかないと思いました。甚野氏の原作と石津氏の作画、その二つを繋ぐよきパイプ役になれるよう頑張ります。よろしくお願いします。
石津のぞみ(作画)
初連載になります。のんびり過ごしてきたせいか、今回のお仕事をいただいてから介護が他人事ではないんだなと感じました。縁遠く感じられている方にも手に取っていただけるようにに作画の方を頑張りたいと思います。
■書誌情報
『介護とハイエナ』
原作:甚野博則
構成:鈴木マサカズ
作画:石津のぞみ
発売日:10月8日
出版社:新潮社(バンチコミックス)