梁貴子のフェミニズム小説『願うのは私に禁じられたこと』日本語訳刊行 韓国で150万部突破の話題作

 韓国で累計150万部を突破した梁貴子(ヤン・グィジャ)の小説『願うのは私に禁じられたこと』(原題:『나는 소망한다 내게 금지된 것을』)(文藝春秋)が発売された。翻訳は小山内園子が手がける。

 本書は1992年に韓国で発表され、激烈な賛否両論を巻き起こした作品である。現在も20代、30代の女性読者を中心に支持を集め、売上累計は150万部を突破。日本でも社会現象となったチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』の先駆け的存在とされ、韓国の読者からは「破壊力では『キム・ジヨン』をしのぐ」と評されているという。

 物語の主人公は、女性のための電話相談員を務める大学院生、カン・ミンジュ。DVや性暴力などの被害の声に日々耳を傾ける彼女は、人気男優ペク・スンハを拉致・監禁するという計画を実行に移す。「これは男たちの加害への復讐なのだ」と信じる彼女を待ち受ける、奇妙な監禁生活の顛末が描かれる。

 著者の梁貴子は1978年にデビュー。韓国社会の現実を鋭く見つめる作品で数々の文学賞を受賞している。1992年発表の本作は韓国社会に大きな衝撃を与え、1998年の長編小説『矛盾』(未訳)は現在もベストセラーリストの上位に位置し続けている。

■書誌情報
『願うのは私に禁じられたこと』
著者:梁貴子(ヤン・グィジャ)
翻訳:小山内園子
価格:紙版 2,992円(税込)/電子版 2,800円(税込)
発売日:2026年7月23日
出版社:文藝春秋

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