『最終兵器彼女』高橋しん、『月刊!スピリッツ』創刊号の“デザインラフ?”を公開 資料用単行本や色校もヤフオクへ
漫画家・高橋しんが、事務所整理の最中に見つかった『月刊!スピリッツ』創刊号のものと思われるデザインラフをXで公開した。
高橋は7月6日、自身のXを更新。「なんか出てきました」と切り出し、「月刊スピリッツの創刊号のデザインラフ?の一つでしょうか?」と一枚の紙面を紹介した。そこには、太い黒字で組まれた誌名ロゴ、中央に配された『花と奥たん』のイラスト、周囲に並ぶ作家名、そして「新・漫画誌、誕生!!」のコピーが確認できる。高橋は「17年前に、こんな雰囲気の雑誌になる世界線もあったんですね〜」と、当時に思いを馳せている。
なんか出てきました
月刊スピリッツの創刊号のデザインラフ?の一つでしょうか?
今の月スピ描いてる作家さん&好きな読者の皆さん!
17年前に、こんな雰囲気の雑誌になる世界線もあったんですね〜。。しん(整理中) pic.twitter.com/NnpwSxGoEG— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) July 6, 2026
『月刊!スピリッツ』は2009年8月27日に創刊。実際の創刊号では、高橋による『花と奥たん』のエピソードゼロが表紙を飾り、巻頭カラー44ページで掲載された。高橋自身も今回の資料を疑問符付きで紹介しており、その正確な位置づけは明らかになっていない。それでも、創刊時に検討された可能性のある誌面像を伝える、興味深い一枚といえそうだ。
今回の発見は、高橋が続けている事務所整理の一環だ。前後して、作品で頻繁に使っていたというスクリーントーンの見本や、『花と奥たん』単行本カバーのマット版とグロス版の色稿、書店向けとみられるポスターなども相次いで公開。各投稿の末尾には「しん(整理中)」と添えられ、作品制作や宣伝の舞台裏を伝える資料が次々と掘り起こされている。
「花と奥たん」のカバーのマットとグロスバージョンの色稿が出てきました
違いが写真でわかりますか?
どっちもめんこいですけどね。。しん(整理中) pic.twitter.com/Qa1UrOV4Fm— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) July 5, 2026
整理はSNSでの公開にとどまらない。高橋は、事務所のリモート化に伴い、手元にあった自著や関連品を捨てる前に読者へ譲りたいとして、Yahoo!オークションへの出品を相次いで告知している。
多くは高橋本人やスタッフが資料用として使用していた本で、「先生用」「作画」といったラベルや汚れ、経年変化も残したままサインを入れるという。高橋は一般的な美品コレクション向けではないと説明し、読者が先着順に追われず、自分のペースで選べるようオークション形式にしたとしている。入札がなければ処分する予定である一方、「高額の入札は無理なさらないでください」と繰り返し呼びかけた。
「よくつかうト〜〜ン」が出てきました〜〜
No.1はうちの漫画でよくみるわ!って思うかもしれません、理由はこれです!忙しいのでゆっくりトーンカタログを検討する時間がなかったんですね・・
No2〜3はあんまり使わないトーンですが、少し多用してたのもありますね。… pic.twitter.com/W6M5wttkXC— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) July 5, 2026
7月8日の投稿では、今回の出品をもって「私の机の棚にあった単行本」シリーズはいったん終了すると報告。ただし、今後も別の整理予定の本や資料などを出す予定だと予告している。長年仕事場に置かれ、制作の傍らにあった本だからこそ、傷やラベルを含む一冊ごとの状態にも、高橋の創作現場の時間が刻まれている。
いよいよこれで「私の机の棚にあった単行本」シリーズが終わります〜。(今後、他の整理予定の本や資料なども出す予定です)
【ヤフオクに出品しています】
検索ワード【シュウジとちせ】… pic.twitter.com/pRtvd22SbX— 高橋しん+しんプレ (@sinpre) July 8, 2026
高橋は『いいひと。』『最終兵器彼女』などで知られ、現在は「週刊ビッグコミックスピリッツ」で『駅伝男子プロジェクト』を連載中。約17年前の雑誌創刊をめぐるラフから、現在の連載作品を含む資料用単行本まで、今回の整理で姿を見せた品々は、作品とは異なる角度から高橋の創作の歩みを伝えている。