AI丸投げで脳活動が低下? 『アウトプット大全』の著者が贈る『知性大全』が8月刊行
シリーズ累計110万部を突破した『学びを結果に変えるアウトプット大全』の著者で、精神科医・樺沢紫苑による最新刊『知性大全 AI時代に不可欠な力』が、8月5日にサンクチュアリ出版より発売される。
本書は、生成AIの急速な普及によって「考える力」が失われつつある現状に警鐘を鳴らし、AI時代にこそ必要な「知性」のあり方を提唱する一冊。ChatGPTをはじめとする生成AIによって、情報を調べる、文章を書く、企画を考えるといった作業を人間がAIに委ねる場面が増えるなか、自分で問いを立て、考え、判断する機会が減少していることへの懸念から、近年は「認知負債(Cognitive Debt)」という言葉も注目されている。本書は、AIに仕事を奪われることよりも、AIに思考を任せ続けることで人間の知性が衰えてしまうことの方が深刻ではないかと問いかける。
樺沢は、アウトプット力や思考力、判断力、創造力など人間らしさを支えるさまざまな力を「知性」という一つの視点で捉え直し、AIを使いながら人間にしかできない力をどう磨くかを、精神医学・脳科学・心理学・教育学の知見をもとに解説する。全120項目にわたって具体的なメソッドを図解とともに紹介している。
本書の重要トピックスは3点。1つ目は、AIに丸投げする人が陥る「認知負債」の問題。マサチューセッツ工科大学(MIT)が2025年に発表した脳科学研究では、AIに文章作成を丸投げし続けると人間の脳活動が著しく低下し、その悪影響が長期にわたって残ることが明らかになったという。2つ目は、記憶力や情報処理速度といった「知能(Intellect)」ではなく、目的や倫理を判断し知識を現実の行動に変える「知性(Wisdom)」こそが人間に残された領域だという主張。3つ目は、情報過多による脳疲労を防ぐため、「知る→考える→決断する→行動する→修正する」の5ステップからなる「知性サイクル」を提唱している点である。
全ページに具体的なアクションプランを掲載しているほか、精神科医の視点から睡眠、運動、メンタル管理など知性の基盤となる心身の整え方も網羅している。
著者の樺沢紫苑は1965年札幌市生まれ。札幌医科大学医学部卒業後、2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立した。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンに掲げ、YouTube、メールマガジンなど累計110万フォロワーに情報発信を続けている。著書は56冊、累計発行部数は280万部を突破している。
■書誌情報
『知性大全 AI時代に不可欠な力』
著者:樺沢紫苑
価格:2,090円(税込)
発売日:2026年8月5日
出版社:サンクチュアリ出版