【漫画】家事中に破水、その時に夫は…… 家族一丸ハートフルエッセイ『絵描きの出産レポ』

 妊娠10カ月のある日、突然破水――。そんな冒頭から始まる漫画『絵描きの出産レポ』が、母の日に投稿され、人気となっている。

 キリンが軽やかに、しかし的確に出産現場を表現する本作。作者の小松良佳さん(@yoshika_komatsu)に漫画家を両立するリアルな制作現場について聞いた。(小池直也)

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『絵描きの出産レポ』(小松良佳)

――2.7万を超えるいいねを集めていますが、反響をどう受け止めていますか?

小松:子育ての話で反響があったのは嬉しかったです。共感してくれる方もいれば「自分の場合はこうだった」と書いてくれる方もいて、ひとによるからこそ、リポストしやすかったのかもしれません。

 「こんなに軽く書かないでほしかった」という声もいただきましたね。本作は、これから出産する方が少し勇気を持てたらいいなという気持ちもあったので、割と可愛らしく描いています。色々なパターンのうちのひとつとして見ていただければと。

――本作を描こうと思った経緯は?

小松:出産時のことって、どんどん忘れていくので、まず自分の記録として残したかったんです。あとはこれから産む方へ一例として共有したかったのと、夫の行動に助けられたので、男性の方にも届けられたらなと思って描きました。

 最初は2、3カ月かけて少しずつ投稿していたんです。当時は反響が少なかったのですが、今回は母の日にまとめて載せたのが大きかったのかなと。

――なぜ自画像がキリンなのでしょう。

小松:出産後はあまり漫画が描けず、簡単なキャラで簡単なエッセイを描いてました。その延長で本作もキリンで描いていきました。本格的に漫画を再開できたのは、下の子が3歳になった頃でしたね。

――子育てと漫画の両立をされている漫画家の方もいますが、やはり現実はハードなのですね。

小松:家族の全面協力がないと不可能ですね。今もアシスタントさん3人を入れないと回せません。自分が霞を食べながらコメントだけを糧に頑張る、みたいな状態で体を壊したこともありました。

 今は月1連載なのでなんとか両立できていますが、あまり人には勧められない方法ですね(笑)。でも楽しいんです。この間も徹夜して描いてしまったのですが、描く喜びがなかったら続けられませんね。

――連載中の『ビットとラチェの魔法学校』はどんな作品ですか?

小松:未熟な魔法使いの子どもたちが、工夫と努力と仲間との協力で課題をクリアしていく話です。

 「コミックノーラ」の立ち上げ時に「8ページくらい好きなのを描いてくれませんか?」と声をかけていただいたんですよ。それが嬉しくて50ページ以上も描いてしまったんです(笑)。その作品が読んでもらえて、今の連載に繋がりました。

――なるほど。

小松:主人公も最初は真面目で慎重なキャラだったんです。でも連載で物語を引っ張るために、失敗は多いけど、めげずに工夫してチャレンジする子に変えました。少年向けに、特別な力がなくても頑張る子どもたちを描いています。

――今後の展望についても教えてください。

小松:本連載を頑張りつつ、ほかに描きたい漫画もあるので、長く続けて色々な作品を描いていけたらと思います。


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