【漫画】酔っ払いに絡まれていた男の正体はホスト? 金持ち高校生 × ホスト『イチゲキリバーサルコール!』

 看板に大きく写真が貼られたホストに、ぼんやりと憧れを抱く青年。彼はある日、酔っ払いに絡まれる陰気な男と知り合い……。

 ホストと金持ち高校生の関係を描くBL漫画『イチゲキリバーサルコール!』の第一話が、Xにアップされた。ホストの仕事中と普段のギャップを、男性同士のやりとりとともに楽しめる本作。

 今回は作者であるカラスマトリ(@karasumamemo)氏に、設定やキャラクターの創作について話を聞く。(青木圭介)

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『イチゲキリバーサルコール!』(カラスマトリ/KADOKAWA)

ーーホスト×金持ち高校生のやりとりにドキドキできる作品でした。この設定で漫画を描こうと思った経緯を教えてください。

カラスマトリ:私は元々手の届かない場所にいるようなキャラクターが好きなんですけど、連載企画を考えるなかでそういった特徴がある職業やワードを挙げる作業から始めたんです。「バーテンダー」とか「教師」とか「絵描き」とか色々あったんですけど、そのなかで決まったのが「ホスト」でした。ホストを描くと決めてから、「普段はお客さん相手に大人の余裕を醸すホストがオフで振り回される」というキャラクターを描きたいなと思って。あと、歳の差カップルの年上攻めが好きなので、相手は年下にしようというところまでは考えていました。そのタイミングで編集さんから「お金持ちの高校生」を相手にする案を提案していただいて、その2人のキャラクターを中心に設定を考えました。

ーーホストの麗羽のギャップが作品のポイントの1つかと思いますが、まず麗羽の外見を考えるなかでこだわったことはありますか?

カラスマトリ:旭が不良っぽくて髪色が明るいので、相手の麗羽は黒髪っていうのは絶対でしたね。

 あとはホストである麗羽とオフの羽芝の1番の違いは「目」なので、目元はすごくこだわって描きました。羽芝は眼鏡をかけていて、もはや羽芝のときはできるだけ目は描かないようにしています。そして眼鏡が外れたときには目を思い切りかっこよく描いてあげて、ギャップを演出できるように心がけました。

ーーそれでは、麗羽の内面でこだわったことは?

カラスマトリ:眼鏡をかけている羽芝のときは旭とのやりとり一つ一つが嬉しくてたまらない、大型犬のような雰囲気を意識しています。一方、麗羽のときは大人の余裕があり、少し距離感がバグっているホストらしい振る舞いにこだわっています。その2つのギャップがありながら、それを自覚していないタチの悪さも麗羽のポイントですね。

ーー本作のなかで、カラスマトリ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。

カラスマトリ:大きいところで言うと31、32ページ辺りの麗羽登場シーンは、作品のキーとなる彼のギャップを初めて解放できたシーンなので、すごく気に入っています。

 細かいところで言うと、18ページでハンバーガーを奢ろうとする旭を遮って、羽芝が支払いをするシーンがありますよね。普段からリュックとか持って荷物が多そうな雰囲気の羽芝ですけど、このシーンではズボンの後ろのポケットから財布を出しています。着替えがある出勤時はリュックを背負う羽芝ですが休みの日は手ぶらで、ポケットに財布を入れるようなちょっと男らしい一面もあるんだっていう。ここは細かい部分ですが、描いていて楽しかったですね。

ーー本作に限らずBL作品を多く描いていますが、カップルの組み合わせはどのように考えていますか?

カラスマトリ:個人で好きなように描いていたときは、まず攻めの設定やキャラデザが先にできて、その後に攻めを振り回すための受けを考えていく流れでした。ただ本作は初めての商業作品で、やっぱり読者の方をより意識しなければいけないので、「読んでみたいと思わせられる設定やキャッチコピー」から考えました。そこからの流れはこれまでと同じく攻めから受けを考えましたが、あくまで読者を意識してという感じですね。読んでくださる方を強く意識して考えるのは大変でしたけど、少しずつ設定が決まっていく工程はすごく楽しかったです。

ーーカラスマトリ氏が漫画を描き始めたきっかけを教えてください。

カラスマトリ:昔から絵を描くのは好きで、母とか兄が漫画雑誌をよく買ってきていたので、漫画にも小さい頃から触れていました。小学6年生のときに漫画を描いてみたいなと思って、落書き帳に描き始めたのがきっかけですね。当時から落書き帳が1週間ももたないくらい、量はすごく描いていました。絵は描き続けていて大学生の頃に同人誌の制作とかもしていたんですけど、社会人になってからは少し遠のいてしまって。でも大学生の頃に描いた同人誌とかを見返していた4、5年前に熱が再燃しまして、「また漫画を描こう、どうせなら商業を目指してみよう!」となったんです。

ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?

カラスマトリ:本作のように、読んでいてちょっと笑えるような楽しい話を描くのが好きなんです。なので、読んでよかったと思ってもらえたり、このキャラクターたちに出会えてよかったと思ってもらえたりするような漫画を、今後も描いていきたいです!

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