『サンキュー、チャック』(5月1日公開)は、2020年に発表された中編小説「The Life of Chuck(原題)」を基にしたトム・ヒドルストン主演のファンタジードラマ。チャックという名の謎の男の生涯と人類の滅亡を組み合わせ、時系列を一部入れ替えて描いたエモーショナルでオプティミスティックな感動作だが、もちろんホラー的な描写も含まれている。同作でメガホンを取ったのが、マイク・フラナガン。『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』(19)や、1992年に刊行された同名小説をベースにしたサイコロジカル・ホラー『ジェラルドのゲーム』(17)といったキング原作の映画でも監督を務めた、キングの熱烈な信奉者だ。フラナガンの最新作は、キングの代表作の一つでもある「キャリー」を基にしたTVドラマ「Carrie(原題)」で、こちらは2026年に配信予定。さらにキング原作の2本、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」にも多大な影響を与えたニヒリスティックな衝撃作『ミスト』と、『ダークタワー』の再映画化の監督を務めるという噂もある。続報を待ちたい。
スティーヴン・キングは、昨年クライム小説「Never Flinch(原題)」を発表したが、2026年10月6日にはファンタジー小説「タリスマン」シリーズの3作目にして最終章「Other Worlds Than These(原題)」がアメリカで刊行される(シリーズ過去2作と同様ピーター・ストラウブとの共著)。以前、キングの盟友でもある作家ジャック・ケッチャム(「隣の家の少女」)に会った時「あいつ(キング)は、ヘヴィメタルやハードロックを大音量で聴きながら小説を書く」と聞き、仰天したことがあるが、今年9月21日で79歳になる御大キング。今後もロック魂を胸に、スリリングな新作を生み出してくれることを期待したい。