能條愛未、水着姿をおさめた『カーテンコール』に再注目 沖縄で魅せた大人の表情と初セクシーカット
2025年11月10日、女優で乃木坂46元メンバーの能條愛未が、歌舞伎俳優・中村橋之助との婚約を発表し、都内ホテルで婚約会見を開いた。金屏風を背に姿を見せた能條は、義母である三田寛子がかつて婚約会見で着用した着物をまとい、「梨園の妻」として歩む決意を述べた。2人は2026年初夏に挙式・披露宴を予定している。
能條は2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、翌2012年「ぐるぐるカーテン」でデビュー。歌唱力と表現力を武器に多くの楽曲で存在感を示し、ライブやバラエティ番組でも活躍した。グループ卒業後は女優業へ本格的に軸足を移し、舞台やミュージカルを中心に着実にキャリアを積む。特に舞台での評価が高く、作品ごとに役柄の幅を広げてきた。
中村橋之助との出会いは2021年のミュージカル『ポーの一族』。作中で夫婦役として共演したことをきっかけに親交を深め、のちに交際へと発展した。梨園という伝統文化の世界に身を置く橋之助と、自身の表現を磨き続けてきた能條は、互いの生き方や価値観に惹かれ合い、約4年半の交際を続けた。2025年7月にはハワイ旅行中に橋之助からプロポーズを受け、能條は快諾。婚約指輪はハリー・ウィンストンの0.7カラットで、橋之助の真剣な思いが込められたものだったという。
こうした女優としての成長と、新たな人生の門出に向かう能條の歩みを象徴する作品として注目されているのが、彼女の初写真集『カーテンコール』(2022年、blueprint)である。乃木坂46の1期生として活動し、2018年12月にグループを卒業したのち、舞台を中心に女優として経験を積んできた能條が、満を持して世に送り出した一冊だ。
写真集は全編沖縄ロケで撮影され、澄み渡る海や豊かな自然を背景に、能條の多彩な魅力が収められている。白い砂浜での爽やかな表情、夕景の中で見せるしっとりとした大人の佇まい、カラフルな衣装で魅せる躍動感など、ページをめくるごとに異なる姿が現れ、彼女の幅広い表現力が際立つ。撮影は熊谷直子が担当し、着替えや入浴中のカットなど、プライベートな空気感をそのまま閉じ込めたような写真も多数収録。まるで一緒に沖縄旅行をしているかのような親密さが漂う構成となっており、彼女にとって初となるセクシーカットも掲載されている。
巻末には約1万字におよぶロングインタビューを掲載。初写真集となった沖縄ロケの裏側、乃木坂46時代の思い出、舞台女優としての自覚や葛藤、そして現在のキャリアの根底にある生い立ちまで、率直に語られている。写真だけでなく読み物としての充実度も高く、能條愛未を多角的に捉えることができる内容だ。『カーテンコール』は、アイドルから女優へ、そして梨園の新たな一員へと歩みを進める能條の魅力と軌跡を凝縮した一冊として、多くのファンにとって必携の作品となっている。
タイトルについて、編集を担当したblueprintの髙木智史は「乃木坂46を卒業し、舞台女優として活動する能條さんには、『カーテンコール』というタイトルしかないと思いました」と語る。舞台で観客に最後の挨拶をする瞬間を象徴する言葉が、そのまま彼女の多彩な表現力や、女優としての歩みを映す一冊のコンセプトになっているという。写真集では様々な衣装に身を包む能條の姿が収められ、舞台で培った表現力が随所に感じられる内容になっている。
撮影地として沖縄が選ばれた理由についても高木氏は明かす。「能條さんがまだ行ったことがなかった場所で、彼女自身にとっても新鮮な体験になる場所を選びました」とのことで、澄んだ海や豊かな自然が、彼女の多面的な魅力を引き立てている。撮影のエピソードも印象的で、写真集の中には能條がいちごのかき氷を頬張るカットがあるが、このかき氷は高木がロケバスの運転手と一緒に買いに行ったというほのぼのとした思い出も残っている。
こうして『カーテンコール』は、舞台女優としての能條の実力と、沖縄での自由で自然体な一面の両方を捉えた一冊となった。アイドルとしての輝きと、女優としての努力を積み重ねてきた能條愛未。その歩みは新たな人生の節目を迎え、歌舞伎の世界を支える一員として新たなスタートを切ろうとしている。
■書誌情報
能條愛未『カーテンコール』
撮影:熊谷直子
価格:3,300円
発売日:2022年6月30日
出版社:blueprint
購入はblueprint book storeにて