日本の自動車産業の“挑戦の80年”を描く一冊『教養としてのニッポン自動車産業史』発売
横田晃による『教養としてのニッポン自動車産業史』が10月31日(金)に内外出版社より発売された。
【画像】自動車雑誌のジャーナリスト横田晃が日本の自動車産業について書き下ろす
日本の自動車産業が、戦後の荒廃から世界一へと上り詰めた“挑戦の80年”を描く一冊。本書は、現在「100年に一度の大変革期」といわれる自動車業界を見つめ直す試みでもある。電動化や自動運転の波に遅れているとする悲観的な報道がある中で、著者は「日本の自動車の底力は、まだこれから発揮される」と希望のメッセージを込める。自動車を単なる交通手段ではなく、“日本人の努力と情熱の結晶”として再評価する内容になっている。
著者の横田晃は、自動車雑誌の編集や取材に40年以上携わってきたベテランジャーナリスト。「月刊自家用車」などで数多くの名車や技術者を取材してきた経験を生かし、トヨタ、日産、ホンダといったメーカーの成長の裏側を、人物エピソードや時代背景とともに描く。トヨタが倒産の危機に直面した逸話や、戦後の混乱期にゼロから技術を積み上げた技術者たちの情熱など、読み物としても人間ドラマとしても胸を打つ構成だ。
さらに、1990年代のバブル期における国産車黄金時代や、今日のEV・AI時代に向けた課題までを俯瞰。単なる自動車史ではなく、「挑戦し続ける日本人の精神史」として、読者に多くの気づきを与える。自動車ファンはもちろん、経済や技術史に関心のある読者にも読み応えのある内容だ。読み終える頃には、街を走る一台一台の車が、過去の挑戦と未来への希望を背負って走っていることを実感できるだろう。
著者プロフィール
横田晃
自動車ジャーナリスト。開発者のインタビューや販売最前線の情報など、人物やカーライフの企画を得意とする。「月刊自家用車」をはじめとした自動車雑誌で連載を持つほか、スポーツ選手や経営者などのインタビュー記事も手掛けるなどオールマイティに活躍中。「国産車の予算でかしこく輸入車に乗ろう」「テストドライバーのないしょ話(構成)」など著書多数。
■書誌情報
『教養としてのニッポン自動車産業史』
著者:横田晃
価格:1,760円(税込)
発売日:2025年10月31日
出版社:内外出版社