【漫画】初めての恋人、デートで念願の……? うぶな高校生ラブコメ『まじめにはじめて』の眩しさにキュン

 高校生カップルの初心(うぶ)な様子が描かれるラブコメ作品には、ついつい可愛らしさを覚えてしまう。Xに投稿された『まじめにはじめて』は、付き合い始めたカップルが織りなす、微笑ましくもあり可笑しくもあるラブコメ作品だ。

 笑えてキュンキュンできる本作の作者・夏頃れぬさん(@aki_renu)に、制作した経緯などを聞いた。(望月悠木)

続きを読むには画像をクリック

『まじめにはじめて』(夏頃れぬ)

「明るくて初心なラブコメが描きたい」

――なぜ『まじめにはじめて』を制作したのですか?

夏頃:とにかく「明るくて初心なラブコメが描きたい」と思い、制作しました。当初はラブコメというより少女漫画に寄りすぎていたので、そこを軌道修正していくのに時間がかかってしまいました。

――付き合いたての高校生に焦点を当てたラブコメでしたね。

夏頃:「とにかく真面目なキャラクターが空回りしていたら面白いな」と突然思いつき、そういう方向性で描いていきました。

――手をうまくつなげなかったりなど、2人がなかなかイチャイチャできない様子はどのように決めたのですか?

夏頃:「真面目な2人が初めて付き合うなら?」というお題に答えていく感覚で決めていきました。作中ではオーバーに表現していますが、「初めて手をつないだり、『あーん』をしたりなど、やり方がわからないこともあるのではないかな」と思い、面白さとリアルさの両立ができるように考えました。

――ボツにした展開もあったのではないですか?

夏頃:「ラストシーンで2人がキスをしようとするも、お互いのおでこがぶつかって終わる」という展開を考えたのですが、これはボツにしました。

安藤が関西弁だったワケ

――ページの一番上にギャグを持ってくるケースが多かったですが、ギャグのコマを描く際に意識していることは?

夏頃:ページを開いて一番はじめに目に入る部分なので、インパクトのあるコマを置くように意識しました。

――ちなみに、ギャグはどのように考えているのですか?

夏頃:「そのキャラがする行動の中で面白いものを描こう」と思っています。また、面白くてもそのキャラがしなさそうなことをさせてしまったらボツにするようにしています。

――安藤と真田の性格やビジュアルはどのように作り上げましたか?

夏頃:安藤は“空回る恋愛初心者”というテーマで作ったため、真面目でおとなしそうなビジュアルにしました。一方、真田はなんとなく柴犬をイメージして作り上げました。

――また、安藤が関西弁だった理由も教えてください。

夏頃:内容を構想している当初、「安藤がたまに関西弁になるところに真田はキュンとしている」という設定がありました。その設定は消えましたが、関西弁だけは残ったという感じです。

――恋愛に慣れていない2人の距離感を描くのも難しそうな印象ですが。

夏頃:2人とも初心なため、「あまり遠回しな言い方や装飾した言い方はしないだろう」と思い、できるだけストレートなセリフになるよう意識しました。

関連記事