ウリ・ルストの来日決定! 元アンジュルム・和田彩花、漫画家・南Q太らとのトークイベントも
ウリ・ルストによるノンフィクションコミックス『今日が人生最後の日』が2025年4月にマンガ制作会社・シュークリームより発売された。今回著者、ウリ・ルストの来日が決定した。
【画像】ウリ・ルストの実体験を漫画にした『今日が人生最後の日』中身・イベント詳細
今回の来日時期は10月30日(木)から11月1日(土)までの3日間。滞在中には、ハロー!プロジェクト「アンジュルム」元メンバーの和田彩花とのトークセッション、さらに「東京バンド・デシネ・フェスティバル」のプログラムの一環として、漫画家・南Q太やベルギー出身のコミックス作家アリックス・ガランとのトークイベントなど、国境・国籍・世代を超えた多彩なイベントに出演する。
『今日が人生最後の日』では、1980年代のイタリアを放浪した17歳当時の体験をもとに、自由を求めて自分らしさを守ろうとする葛藤を鮮烈に描き出したウリ・ルスト。「女性が自由であるためにはどうすればよいのか」という問いを世界に投げかけ、マックス&モーリッツ読者賞(ドイツ)、アングレーム国際漫画祭新人賞(フランス)、アルテミシア賞(フランス)、イグナッツ賞(アメリカ)、LA・タイムズ・ブック・アワード(アメリカ)などを受賞し、国際的に高い評価を獲得した。『Wie ich versuchte, einguter Mensch zu sein(=どんなふうにわたしがいい人間であろうとしたか)』など、フェミニズム、自由、暴力といった社会的なテーマに切り込む作品を発表し続け、注目を集めてきた。
2025年6月には、最新作『Die Frau als Mensch: Am Anfang der Geschichte(=人間としての女性 歴史の始まりに)』で、コミックス作品として初の快挙となる「ドイツ・ノンフィクション賞(DeutscherSachbuchpreis 2025)」を受賞。人類の始まりをテーマに、歴史の中でほとんど可視化されてこなかった「女性の役割」を鮮やかに浮かび上がらせたノンフィクションとして高く評価された。アートと物語の境界を自由に往還しながら、現代グラフィックノベル界で独自の地位を築いてきたウリ・ルスト。来日イベントは貴重な機会となるだろう。
あらすじ
1984年を舞台にした本作は、著者のウリ・ルストが17歳の時に体験した実話の記録。学校を中退し、ウィーンのパンクキッズと遊んでいたウリは、趣味がセックスというワイルドなエディと意気投合。2人はお金も、パスポートも持たず、寝袋を1つ抱えて国境を目指しヒッチハイクを繰り返す――ウィーンからアルプスを越え、ヴェローナ、ローマ、ナポリ、さらにシチリアまで旅する2カ月間のオデッセイ。17歳の少女が求めた『自由』とは――この最も過酷な旅の中で出会った人々の繊細でユーモラスな描写を通じて描かれる、自らの尊厳を守るために戦った17歳の旅物語。
推薦コメント
読む前と読んだ後では世界の捉え方や解像度が変わってしまう。彼女たちと一緒に旅をさせてもらっているような没入と共に、かつて訪れたことのあるウィーンやイタリアの地図を頭で描きながら、1984年を追体験出来る。読まずに死ぬなんてありえなかった。ーーエリイ(現代美術家)
自分のことをただの穴だと感じてしまうほど、めちゃくちゃな扱いを受けながらも自尊心を保ち続けていた少女の強さには、ちょっと圧倒されましたし感動しましたね。はじめから、少女は危ないほうに危ないほうに進んで行ってるようにみえ、そのせいで被害にも遭い…浅はかな行動をしているように思えますが、一晩考えて、でもじゃあ女が、女の人生が、どういうふうにやったら利口だといえるのか?と問われてる気がしてきました。逃げ場なんてないじゃないか?ーー南Q太(漫画家)
読後、あまりの衝撃に動けませんでした。「女の不幸の色は時代と国を超えて似ている」私はずっとそう思っていたからこそ、女性のための仕事をしたい、世界の女性たちとつながりたいと思っていたのですが、この本で、そのことを改めて強く強く思い出しました。ーー北原みのり(作家)
すごい大作です。女性なら誰しも他人事ではないパンクロッカー女子の体当たりな旅。16の時、神社や公園で寝たこと、無人駅のそばの海辺を歩いたことが昨日のことのように蘇りました。ーー内田春菊(作家)
絵の個性と人間描写のリアルさの威力によって、コミックに鈍感なドイツ語圏でも高く評価されています。つまり傑作です。ドイツ語圏におけるグラフィック・ノベルの代表作であり、そしてもともと大好きな作品なので、待望していた日本語版を、できるだけ多くの方に読んでいただきたい!ーーマライ・メントライン(通訳・翻訳家)
■書誌情報
『今日が人生最後の日』
著者:ウリ・ルスト
翻訳:鵜田良江
価格:4,950円(税込)
発売日:2025年4月18日
出版社:シュークリーム
■イベント情報
『ウリ・ルスト×和田彩花 トークセッション』
登壇者:ウリ・ルスト・和田彩花
チケットの種類:チケット①書籍つき会場参加チケット/チケット②会場参加チケット/チケット③書籍つきオンライン参加チケット/チケット④:オンライン参加チケット
価格:チケット①6,600円(書籍代:4,950円+参加費1,650円)/チケット②2,200円/チケット③6,050円(書籍代4,950円+参加費500円+送料600円)/チケット④1,100円
日時:2025年10月30日(木)18時開始(17時30分開場)
場所:六本木 蔦屋書店 2階 SHARE LOUNGE 内イベントスペース
詳細:https://store.tsite.jp/roppongi/event/shop/49955-1830250918.html
※日本語通訳あり
『専修大学「サブカルチャー論」特別講義』
登壇者:ウリ・ルスト
価格:無料(予約不要、一般の方も参加可能)
日時:2025年10月31日(金)16時35分開始18時05分終了
場所:専修大学 神田校舎2号館202教室(東京都千代田区神田神保町3-8)
※日本語通訳あり
『ウリ・ルスト トークイベント人生を描くこと―ウリ・ルストとの対話』
登壇者:ウリ・ルスト
価格:無料
日時:2025年10月31日(金)19時30分開始21時00分終了
場所:ゲーテ・インスティトゥート(東京都港区赤坂7-5-56 2F)
詳細:https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=27005515
※日本語通訳あり
『南Q太×ウリ・ルスト×アリックス・ガラン トークセッション「2025年に女性がマンガを描くということ」』
登壇者:南Q太/ウリ・ルスト/アリックス・ガラン
価格:770円
日時:2025年11月1日(土)13時30分開始15時00分終了
場所:東京国際フランス学園 講堂(東京都北区滝野川5-57-37)
※日本語通訳あり