【漫画】お嬢様はカップリング萌え? クセ強キャラのギャップがたまらない『百合厨女と外面女』

弱みと強みは紙一重

――一癖も二癖もある中毒性のある百合漫画は、どのようにして生まれたのですか?

みぃぬ: 今回Xに投稿した内容は、2023年に開催されたコミティア146で頒布した『百合厨女と外面女』の冒頭部分を抜粋したものです。また、もともと自分が描いているシリーズに登場するキャラの過去編として描きました。

——綿屋に茨木の趣味がバレるも、茨木は動じることなく綿屋に百合の魅力を説くという展開は予想外で面白かったです。

みぃぬ: 「相手の弱みを握って利用する」という展開はよくありますが、茨木には弱みはあれど、弱い子にはしたくありませんでした。そこで、弱みを握ったつもりの綿屋を利用するほど、百合への偏愛がある子にしました。弱みと強みは紙一重のようなものなので。

――メインの2人は、どのようなイメージで描きましたか?

みぃぬ: 茨木と綿屋のイメージカラーが黒と白で、対になるようにデザインしています。裏の顔があるのは綿屋のほうですが、相手に染められず、むしろ染めてくる漆黒を茨木のイメージにしました。

——茨木の思考、もとい妄想には驚かされました。

みぃぬ: 彼女自身、「あまり他人に口外してはいけない趣味」であることはわかっていますが、それでも女の子の幸せを願っての行動ではあります。描いていると、キャラが勝手に妄想し始めてくれるので、自分はそれを描き起こしているだけ、という感じです。

後半はもっとドロドロ?

——綿屋の裏の顔にゾクゾク感を覚えましたが、表と裏の顔はどう描き分けましたか?

みぃぬ: “描き分け”ではないかもしれませんが、裏の顔のときは「彼女の気が晴れますように」と思って描いています。茨木はそんなことを全く気にせず百合トークをしてきますが、綿屋は嫌な顔をしながらも気持ちは楽になっているので、表の顔との差が出るようにしました。

——セリフ量は多かったですが、それを感じさせないテンポ感がありましたね。

みぃぬ: セリフや吹き出し外の文字を増やしがちなので、「短い言葉で言い換えられないか」「絵だけで表現できないか」と考えながら、いつも締切ギリギリまで添削しています。それでも多いので、さらに読みやすくなるように、今後もコマ割りの研究をしていきたいです。

——今回Xに投稿されたのは前半ですが、後半はどのような内容になっていますか?

みぃぬ: 2人の受験期のエピソードになります。お互いの弱みを握り合ってバランスを取っていた2人ですが、綿屋が茨木のもう1つの弱みを知ったことで関係性が崩れます。そのせいで、綿屋の茨木への執着度が上がり、進路に影響が出てしまうという内容です。

――今後の漫画制作における展望を教えてください。

みぃぬ: まず2人のその後の物語などは電子書籍やXに上げているので、興味を持ってくれた方がいれば、よろしくお願いします。また、これからもっと魅力のあるキャラクターや物語を描けるよう、日々精進していきたいです。

Copyright 2023 Minu

■『百合厨女と外面女』前編:www.amazon.co.jp/dp/B0CV3YLDLN
■『百合厨女と外面女』後編:www.amazon.co.jp/dp/B0CV431KBK

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