【漫画】マッチングアプリで出会った女性がローテンションだったら? 平熱系ラブコメ『盛りあがらないデート』
――1.4万のいいねが集まっていますが、Xに投稿していかがですか?
すずゆき:たくさんの方に読んでいただけたのは素直に嬉しいです。こうして読んでもらえた上に感想やコメントをいただけるのは創作の糧にもなります。その中でも続きを読みたいと思ってくださった方が少しでもいれば嬉しい限りです。
――本作の着想について教えてください。
すずゆき:あまり主人公らしくないと言いますか、パッとしない雰囲気のふたりをメインに置いて作品を作ってみたくて本作ができました。
もともと捻くれ者やネガティブ思考のキャラクターが好きなこともあり、両者そのようなキャラになりました。最初は同じ職場で知り合い同士という設定も考えたのですが、初対面ならではの距離感や得体の知れない相手との交流というのが彼らに合っていると思い、マッチングアプリからの初デートの様子を描くことにしました。
――ストーリーは取材やご自身の体験が反映されていますか?
すずゆき:ストーリーは完全に創作です。最初にキャラクターを作って、このキャラクター同士がデートしたらこんな風になるかなとか、このデートスポットに行ったらこういう会話をするかなと考えながら、お話を作っています。デート場所は自分が行ったことある場所や自分が住んでいる地域をモデルにしていることが多いです。
――特に思い入れのあるシーンなどはありますか?
すずゆき:口論をして灰田が立ち去ろうとした時、信号機につかまるシーンです。思い入れがあるというよりは、自分ごとに置き換えた時にすごく気まずいだろうなと思えて好きです。
――テンポの良いよいセリフ回しも特徴かと思いました。これについては?
すずゆき:ありがとうございます。テンションの低いふたりがただ会話しているだけだと面白味にかけるかなと思い、なるべくクスッと笑えるような台詞回しになるよう心がけています。
私はキャラ同士で会話させるのが好きなため、つい台詞量が多くなりがちなんです。だからスムーズに読めるように削ったり、わかりやすくしたりと気を付けています。ただ、ほぼストーリーとは関係ない無駄な会話をさせたくなってしまい、そこの調整に毎回苦戦しています。
――キャラデザインや作画でこだわっていることは何でしょう?
すずゆき:見た目で派手な印象にならないよう、服装などに気を付けています。またふたりの表情があまり変わらないので、小さな変化の中で少しでも感情が伝わるように目線や仕草にこだわっています。
作画については、もっと漫画として伝わりやすい絵になるよう精進したいです。
――『盛りあがらないデート』は今後どのように描いていきますか?
すずゆき:変わらずローテンションなふたりを描きつつ、要所要所で心の変化や関係の変化を描きながら、読者さんに見守っていただけるような物語を描いていきたいです。
タイトルに反して盛りあがるシーンも今後出てくるかもしれませんが、このキャラクター達らしいストーリーを描ければそれでいいかのなと。
――今後の展望を最後にお願いします。
すずゆき:今は連載でいっぱいいっぱいですが、余裕が出てきたら連載で描いているストーリー以外にもショート漫画やイラストなんかも描いていけたらいいなと思います。