「間取り図」なぜブームに? 専門家に聞く、出版からテレビまでヒットコンテンツ続々のワケ
「たとえば寝室のプライバシーを守ることで夫婦関係が変わったり、子どもの様子を見ながら家事ができる間取りにすることで育児のストレスが減ったり。間取りを変えるだけで、動線や自分の動きが変わり、暮らしが大きく変わっていくんです。間取り図を見て楽しいのは、やはり“そこでどうやって暮らせるかを想像できるところ”ではないでしょうか。間取りを見ながら友人や夫婦で未来の生活や問題点を話し合える。いわゆる単純化された図面からいろんなことが想像できるのが魅力だと思います」
「図面を見る力」が下地として出来上がっている日本では、「間取り」は単なる部屋の設計図ではなく、人生や人間模様を読み解く「物語」になっている。それがホラーやミステリーと繋がりブームとなっているが、船渡氏は「その人の生き方が、間取り図ひとつから現れる部分があるかなと思います」と話す。
見取り図の新番組『間取り図ミステリー』は、国内外のさまざまな変わった家を紹介するとともに、そこに生きる人の物語を伝える、今の時代ならではの“間取りエンタメ”となりそうだ。