千鳥、オードリーも……佐久間宣行の類まれなる“調理力” なぜブレイク前夜の若手が続々“見つかる”のか

ぱーてぃーちゃん、きしたかの……ブレイク前夜の若手にスポット

『ラジオパーソナリティ佐久間の話したりない毎日~佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2022─2023~』(扶桑社BOOKS)

 テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティーを務めるラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)が2月5日に放送。ぱーてぃーちゃんがゲスト出演し、話題を集めた。

 ぱーてぃーちゃんは、ブレイク当初、ギャルの信子と金子きょんちぃに注目が集まっていたが、佐久間Pは『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』(Netflix)や『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に、すがちゃん最高No.1をピンで起用。もちろん、他の番組でもチャンスは掴んでいたが、佐久間Pの番組を通して、より彼の魅力が世間に伝わった。

 佐久間Pといえば、自身の番組で世間的には知名度が低いものの、実力のある芸人を積極的に起用している印象がある。特に佐久間Pが手がける『ゴッドタン』(テレビ東京系)では、番組をきっかけにブレイクした芸人が多い(番組レギュラーの劇団ひとりとおぎやはぎも、早くに佐久間Pに見出された芸人たちである)。

 若手芸人からアンケートを募り、テーマごとにランキングを発表。上位の芸人がスタジオでネタを披露する「この若手知ってんのか!?」企画では、第1回に三四郎が登場した。しかし、小宮浩信が収録数日前に転倒し、前歯がなく、車椅子でネタを披露する事態に。そのインパクトある姿に、スタジオは爆笑となった。ネタ終わりのトークでは、小木博明(おぎやはぎ)が、小宮の生意気な態度をイジり、笑いに昇華。小宮の独特なワードセンスもハマったことで、他の番組にも多く呼ばれるようになった。

 同企画からブレイクしたのが、EXIT。チャラいビジュアルで、いわゆるネオ渋谷系漫才を見せた彼らだが、MCの3人はネタの構成力に着目。トークでは、2人の真面目な人柄がすぐに暴かれ、いい人っぷりが露わとなった。EXITは、この番組をきっかけに、人気芸人の仲間入りを果たしている。同企画では、きしたかの、宮下草薙、令和ロマン、かが屋、ティモンディなど、ブレイク前夜の若手が多く出演。インパクトを残した芸人は、すぐに他の番組にも呼ばれるようになった。

 この他にも、朝日奈央が中岡創一(ロッチ)の「マジギライ1/5」企画で登場し、バラエティー能力を開花させたり、現在は俳優としても引っ張りだこの野呂佳代も、ハリウッドザコシショウのネタを全力で披露して話題を集めたりと、番組をきっかけに飛躍。今や『ゴッドタン』は、若手芸人やタレントの「出たい番組」のひとつとなった。

 また、チャンネル登録者数260万人を突破しているYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』を観ていると、ゲストとして呼ばれた女性タレントが、世間に“見つかる”瞬間に立ち会えることが多い。

トータルテンボス 100ボケ100ツッコミチャレンジ!

 俳優の二瓶有加は、「100ボケ100ツッコミチャレンジ」にて、トータルテンボスが仕掛ける下ネタでつい笑ってしまう姿が露わに。その動画が現在1000万回再生以上され、3人でWebCMに出演するなど、大きな仕事にもつながった。また、口喧嘩企画でブレイクしたみりちゃむは、NHK連続テレビ小説『おむすび』に出演、福留光帆も同チャンネルで高いバラエティ力を見せた。

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