『ちはやふる』末次由紀、谷川俊太郎さんの訃報に心痛 名作「朝のリレー」への思い語る

 詩人の谷川俊太郎さんが11月13日、92歳で死去していたことが伝えられた。競技かるたをテーマにした人気漫画『ちはやふる』で知られる漫画家の末次由紀氏が自身のXで、多くの学校教科書に掲載されてきた谷川さんの詩「朝のリレー」への思いを語っている。

 谷川さんの訃報を受け、末次氏は「朝からとても胸の奥がしんとしている」とポスト。「思い出す詩はたくさんあるけれど、小学校の頃に習った『朝のリレー』がしみわたる」として、同作を引用した。

この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ

 カムチャッカからローマまで、時差のある各国・各地が朝を迎えていくさまを「リレー」にたとえ、世界への想像力を与えてくれる「朝のリレー」は、上記の通り国語の教科書で多くの人が学び、「ネスカフェ」のCMでもお馴染みに。2004年の「ACC CM FESTAVAL」でグランプリに輝いたテレビCMは是枝裕和氏がディレクターをつとめたもので、朗読と空の映像が記憶に残る。

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っている

それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

 末次氏は「受け止められるだろうか。ずっとそう問い続けることを人生にくれた詩人だった」とまとめている。

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