こども審査員・100人が選んだ最推し本! 翻訳読み物『そしてパンプキンマンがあらわれた』とは

 韓国発の翻訳読み物『そしてパンプキンマンがあらわれた』が小学館より発売された。

 本作は韓国の出版社ピリョンソが主催する「第10回ストーリーキング賞」の受賞作。この賞は総勢100名のこどもが審査員を務め、児童文学者とともに最推しの受賞作を選ぶというものだ。

 12歳の少女オ・イェジは、現実世界で息がつまるほど辛い体験をし、その記憶からのがれるためにVRゲーム「パイキキ」にのめり込む。

 ある日イェジの前に「ヘルメットボーイ」と名乗るなぞのアバターが現れて「一緒に仕事をしよう」と持ちかけてーー。それがきっかけとなり、イェジはパイキキじゅうを巻き込む大事件を引き起こしてしまう。

 現実とゲームの世界を行き来する中で「本当の自分がなんなのか」を探していくイェジの成長や、「クエスト」や「アバター」といった、今の子どもたちにとって馴染み深いゲーム用語が多数登場する現代性も大きな魅力。

 注目のイラストレーターによるフルカラーの挿絵も盛りだくさん。100人の子どもたちイチ推しの物語だ。

■書誌情報
『そしてパンプキンマンがあらわれた』
  作:ユ・ソジョン
  絵:キム・サンウク
  訳:すんみ
定価:1,760 円(税込)
発売日:2024年10月9日(水)
体裁:四六判・192ページ
小学館・刊

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