『ブルーロック』連載最新話でついに躍動!? “イガグリ”こと五十嵐栗夢の活躍がサプライズではなく必然といえる理由

熱き“ヒール”としての戦いを見よ

 残念ながらイガグリはあまり人気がない。Google検索で「五十嵐栗夢」と入力すると「嫌い」とサジェストが上位に来るくらいには嫌われている。やはり、ビジュアルもよく圧倒的な才能を持つキャラが多い『ブルーロック』で、坊主かつずる賢さで戦うイガグリが人気を集めることは難しい。

 それでも、ピッチ上ですぐに存在意義を見せ、その勇士に心を奪われる人は続出していきそうだ。なにより、『スラムダンク』(集英社)の湘北対陵南での木暮公延、『アイシールド21』(集英社)の泥門デビルバッツ対神龍寺ナーガでの雪光学など、メインとは言い難いキャラが満を持して出場し、活躍する姿はとにかく熱い。第276話でノアが交代選手として「五十嵐栗夢」と口にした時、鳥肌がぶわっと立った。

 仮に人気は出ずとも、登場キャラだけではなく読者からも大きな反感を買うくらいの勝敗を大きく左右する、嫌らしいプレイを見せてくれる姿に期待したい。目立った才能はなく、体格に恵まれているわけでもない。その意味では最も共感可能なキャラクターとも言えるイガグリの活躍は、『ブルーロック』の面白さをさらに押し上げてくれるだろう。

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