ジャック・デリダ没後20年ーー代表作であり幻の名著『死を与える』復刊へ

 フランス現代思想を代表する哲学者 ジャック・デリダの没後20年に合わせて、90年代デリダの代表作といえる『死を与える』(ちくま学芸文庫)が復刊された。

 『死を与える』は「責任」「秘密」「贈与」「赦し(=許し)」といった、90年代におけるデリダの主要なモチーフが散りばめられた宗教論であり、この時期のデリダの代表作として知られている名著。

 原書は1999年にフランスで刊行されており、廣瀬浩司と林好雄による邦訳版はちくま学芸文庫のために新たに訳出されたものであり、筑摩書房より2004年12月8日に初版が刊行された。

 今回の復刊は没後20年の節目のタイミングであったことから『死を与える』に留まらず、ちくま学芸文庫に収められているデリダ作品を中心としたフェアも開催されることが決定。『声と現象』や『歓待について』、『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』など、デリダ作品に関するフェアが9月中旬以降、全国のフェア対象店舗で順次開催される。

■書誌情報
書名:『死を与える』
著者:ジャック・デリダ 訳者:廣瀬浩司/林好雄
初版刊行日:2004年12月8日
復刊日:2024 年9月10日
頁数:400頁
定価:1,760 円(税込)
部数:累計3刷 10,500部
ISBN:978-4-480-08882-6
商品ページ URL:
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480088826/

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