今日もヤギと美味しい草を追う 前代未聞の“ヤギ飼い”イラストルポ『私はヤギになりたい』発刊

 書籍『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』(内澤旬子:著)が8月19日に山と溪谷社より発刊された。

 春、五頭のヤギが突き飛ばし合いながら草を食べる「騒然!頭突き食事会」。夏、酷暑と虫との格闘でへろへろになりながら、草の海を刈りまわる。秋、ヤギたちの大発情祭りを横目に、冬に向けて干し草作り。冬、チェーンソーで常緑樹の剪定枝を伐りまくり、ヤギと春を待つ――。

 本書ではマイペースなヤギたちとの魅惑の日々が、豊富なイラストとあわせて語られる。旬を外して草をもっていくと、ヤギから「なぜこんな季節外れなものを?」と呆れられ、一度地面に落ちた草は「それ床に落ちたものでしょ?」とそっぽを向かれる。個性豊かなヤギたちとともに、季節の移ろいを感じることのできる書籍だ。

■著者略歴
内澤旬子(うちざわ・じゅんこ)
1967年、神奈川県生まれ。文筆家、イラストレーター、精肉処理販売業。『身体のいいなり』で第27回講談社エッセイ賞受賞。著書に『世界屠畜紀行』『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(角川文庫)、『ストーカーとの七〇〇日戦争』(文春文庫)、『内澤旬子の島へんろの記』(光文社)、『カヨと私』(本の雑誌社)など多数。2014年に小豆島に移住し、現在は、ヤギのカヨ、茶太郎、銀角、玉太郎とイノシシのゴン子、ネコの寅雄とともに暮らす。

■書誌データ
書名:『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』
著者:内澤旬子
発売日:2024年8月19日
定価:1980円(本体1800円+税10%)
264ページ/46判/4色刷

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