「折り返し停車場」140ヶ所を完全ガイド 日本の鉄道技術の歴史を振り返る『スイッチバック大全』

 鉄道マニア必見の新刊『スイッチバック大全』(誠文堂新光社)が2024年8月17日(土)に発売される。本書は、鉄道技術の一つとして知られるスイッチバックの魅力を豊富な写真とデータで紹介する完全ガイドだ。

 スイッチバックは、日本国内に140ヶ所以上存在し、その多くは技術の進歩により絶滅の危機に瀕している。本書ではその歴史と現状を網羅し、各地のスイッチバックの詳細な平面図や航空写真を掲載している。

 本書の特徴は、鉄道写真家の黒岩保美氏、広田尚敬氏、大木茂氏による現役時代のスイッチバック写真が満載で、X型、Y型、Z型といった独自の7分類法により各スイッチバックの形態や沿革を詳述してる点。また、精緻な配線略図や詳細な空中写真により、それぞれの構造や歴史の変化が理解でき、廃止後の現状についてのガイドも付いている。さらに、海外のスイッチバックについても付録として収録し、日本のスイッチバックの特徴を浮き彫りにしている。

 編著者の江上英樹氏は元小学館の漫画編集者で、鉄道趣味を持ち、スイッチバックに強い興味を抱く。栗原景氏はフォトライター・ジャーナリストで、鉄道関連書籍の編集に携わり、幅広い分野で活動している。スイッチバックの魅力を伝える決定版として、鉄道ファンのみならず広く一般の読者も楽しめる内容の本書、ぜひチェックしてみよう。

【書籍概要】
書 名:スイッチバック大全
編 著:江上 英樹、栗原 景
仕 様:B5変判、256ページ
定 価:4,950円(税込)
発売日:2024年8月17日(土)
ISBN:978-4-416-62378-7

関連記事