森田まさのり、自身のヒット作を「大喜利」に活用!? 『ROOKIES』の名シーンが迷シーンに
『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』などのヒット作で知られる漫画家の森田まさのり氏は、Xでファンと積極的に交流を持っている。過去作での作画ミスや今になって納得がいっていないシーンにセルフツッコミを行う「なかったことにしたい」シリーズや、ページ内に余白を設けない、いわゆる「断(裁)ち切り/断(裁)ち落とし」になったコマについて、アシスタントの努力を労い、謝罪する「アシくんすまん。」シリーズなど、ファンを喜ばせる企画に余念がない。
そんな中、最近盛り上がっているのが、自身のヒット作の名シーンを切り取り、セリフを塗りつぶして、「本当は何を言っていたか」をファンに問う大喜利企画だ。
7月21日にポストされたのは、『ROOKIES』の主人公・川藤幸一の名シーン。「夢にときめけ!」とくれば、続くのは「明日にきらめけ!」だが、この後半部分を「汚してしまった」ということで、ファンに回答を求めることに。そして、多くのコメントの中から「正解」として取り上げられたのが、「27歳くらいまで!」という、妙に現実的で川藤というキャラクターのポジティブさやカリスマ性が吹き飛ぶ一言。森田氏は「いや嘘やろ!」というツッコミも忘れない。
また7月24日には、川藤が東京都高野連理事長に掛け合い、「私はね ●●●●●●が大嫌いなんだよ」と告げられる緊迫したシーンをポスト。「曲がった事」が正解だったはずだが、その言葉ごとねじ曲げられてしまうことに。
森田氏が正解に選んだのは、「全員が揃うまで乾杯できないシステム」。シリアスなシーンとギャップがあり、意外と柔軟な発想に笑いが込み上げる回答で、森田氏は「待たせてる方も何なら先にやってもらってる方が全然気が楽でいいんですよね。いらんシステムやわぁ」と乗っかりつつ、やはり「いや嘘やろ!」と突っ込んでいる。
このように、いわば自らのヒット作を差し出して、ファンと密な交流をとっている森田氏。さすがは『べしゃり暮らし』というお笑い漫画の金字塔を描いた漫画家、というところか。体を張って生み出す話題に注目してほしい。