【漫画】告白し続ける男子と、あっさり断り続ける女子……絶対に2回読んでしまうラブコメ『激おもラバーズ』がスゴい

2周目に突入したくなる仕掛け

――今回『激おもラバーズ』を制作した経緯を教えてください。

朝比奈:当時、地雷系の見た目をした女の子を描きたくて、「なにか良い話を思いつかないかな~」と考えていました。そんな折、TikTokで地雷系の彼女とヤンキー的な見た目をした彼氏のカップル動画が流れてきました。あまり見ない組み合わせに心惹かれ、「これだ!」とほぼ勢いでプロットを仕上げました。

――あれよあれよと筆が進んでいったのですね。

朝比奈:はい。ただ、自分は本当に筆が遅く、毎回かなりの日数を消費してしまいます。筆を早くしないことには連載への道は開けないと思うため、なんとか集中力と作業効率を上げていきたいです。

――メインの2人はどのようにして決めたのですか?

朝比奈:みるたそは、リアルの友達を参考にしたり、ネットで地雷系女子の恋愛トークを漁ったりなどして形成しました。龍牙はみるたそと正反対にしたかったので、自分の気持ちを隠すみるたそとは逆の、自分の気持ちを全てさらけ出す性格にしました。ビジュアルに関しては、龍牙はすんなり決まった一方で、みるたそは難航して何回もビジュアルの変更がありました。悩みに悩み抜いたおかげで、「可愛い見た目に仕上がったのでは?」と思っています!

――みるたその小悪魔っぽさを出すために演出面で意識したことは?

朝比奈:男性を常にはべらせている女友達を参考にしており、“近寄ってきたと思ったら離れていく”みたいな距離感を意識しました。「傷を見る度に私のことを思い出して」と言っておきながら、いざ好意を向けたら「あんたのことを好きになるわけがない」と突っぱねる、という動きは実際にやられたらかなり心を持っていかれそうですが(笑)。

――テンポと勢いのある会話劇が面白かったです。登場人物のやり取りを描くうえで注意していることはありますか?

朝比奈:テンポ感や勢いは特に意識してません。自分の思いついたままに普段からプロットを書いており、よくダラダラと会話をさせてしまうことがあります。そういう時は担当編集さんが無駄なところを省いてくれるので、テンポの良さは担当編集さんのおかげです(笑)。

――みるたその“癖”がラストにわかることで、もう一度頭から読み返したくさせる仕掛けが見事でした。

朝比奈:この仕掛けはプロットを書き起こしている途中で思いつきました。以前、他の作品で賞をいただいた際、講評欄に「キャラクターに癖をつけたほうがいい」というアドバイスをもらいました。そこで、「みるたそにも何か可愛い癖を持たせたいな」と漠然と考え、そこで「自分の気持ちを上手く隠してるつもりのみるたその本心が、癖でバレちゃうとか可愛いんじゃないか?」と浮かんで採用しました。

――最後に今後の漫画制作の目標を教えてください。

朝比奈:作業スピードを上げるために3ヶ月に1本ペースで読み切りを描く! 連載に挑戦する! あと腹筋割りたいです!

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