【2024.7.2 週間漫画ランキング】長期休載発表の『ヒストリエ』がトップ3に返り咲き 五輪に向けて『アオアシ』が1位に

 今月末に開幕を控えたパリ2024オリンピック。着々と出場選手が決定していく中、7月3日にサッカー日本代表メンバーの18人が発表された。前回大会となる東京2020オリンピックでは過去最高と並ぶ4位の成績を残し、今大会ではメダル獲得に向け期待が高まっている。

 そんな日本サッカー界の盛り上がりを表すかのように、小林有吾による『アオアシ』36巻(小学館)が、日販調べの週間漫画ランキングで初登場1位を獲得。バルサユースとのポゼッションサッカー対決となり、バルサが仕掛けてきたところで終わった前巻に続き、本巻もエスペリオン側は苦戦を強いられていた。

1.アオアシ(36)/小林有吾/小学館
2.月が導く異世界道中(14)/木野コトラ・あずみ圭/アルファポリス発行・星雲社発売
3.ヒストリエ(12)/岩明均/講談社
4.ミステリと言う勿れ(14)/田村由美/小学館
5.転生したらスライムだった件(26)/川上泰樹・伏瀬ほか/講談社
6.暁のヨナ(44)/草凪みずほ/白泉社
7.ピンクとハバネロ(9)/里中実華/集英社
8.金田一37歳の事件簿(16)/天樹征丸・さとうふみや/講談社
9.ヴィンランド・サガ(28)/幸村誠/講談社
10.BLUE GIANT MOMENTUM(2)/石塚真一・NUMBER8/小学館

 苦しい時間が続く中で、口火を切ったのはバルサとの因縁の対決に燃える栗林。卓越したドリブルやボールタッチでバルサを翻弄すると、エスペリオンは福田監督が仕組んだ秘策を発動させる。日本サッカーの盛り上がりに合わせて、本作を手に取る人も増えていくことだろう。

 続く2位には初登場の木野コトラ・あずみ圭による『月が導く異世界道中』14巻(アルファポリス発行:星雲社発売)。2024年1月から2クール連続でテレビアニメが放送されると、6月24日の最終回ではアニメ3期の制作決定が発表され話題に。

 この発表にSNSでは喜びの声が多数みられ、放送日の決定が待ち遠しい様子だ。シリーズ累計420万部を突破した本作の今後に注目していきたい。

 続く3位には先週の8位から5つランクをあげた、岩明均の『ヒストリエ』12巻(小学館)がランクイン。紀元前4世紀のギリシアを舞台にした本作は、2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を始めとする、多数の賞を受賞した逸品だ。

 連載21年目を迎え、休載を繰り返しながらもランキング入りする圧巻の人気ぶりを見せつけた。しかし、『月刊アフタヌーン』2024年8月号では、2022年10月号からの長期休載を継続するコメントが掲載されている。

 順位が跳んで7位には、里中実華による『ピンクとハバネロ』9巻(集英社)が初登場でランクイン。風邪で寝込む黒瀬のもとへ麦が看病のために訪れる本巻では、普段強気な黒瀬がたじろう姿に読者は身悶えしているようだ。

 続く8位には先週17位から大きく順位をあげた、天樹征丸・さとうふみやによる『金田一37歳の事件簿』16巻(講談社)。金田一シリーズの鉄板とも言える雪山を舞台に、地元に伝わる首なしスキーヤーの呪いに金田一が挑む。

 9位は、こちらも先週からランキングをあげてきた、幸村誠による『ヴィンランド・サガ』28巻(講談社)。2023年にはテレビアニメ化され、2024年4月には舞台化も果たした注目度急上昇中の作品だ。発刊数も多く、まとめ読みにはちょうどいいと手に取る人が増えるだろう。

 10位には初登場の石塚真一・NUMBER8による『BLUE GIANT MOMENTUM』2巻(小学館)。コンピシリーズ第6弾となる『BLUE GIANT MOMENTUM』が6月26日に発売され、多数の有名ジャズアーティストの楽曲が収録されている。ジャズを聴きながら、マンハッタンへ渡った大達の活躍を堪能してみてはいかがだろうか。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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