『シティーハンター』槇村香の“おしおき”はハンマーだけじゃない! 作中に登場する武器の数々

 漫画に始まり、TVアニメシリーズや映画と、これまで様々な媒体でメディアミックスされてきた名作『シティーハンター』。毎回、冴羽獠と槇村香にボディーガードや人探しなど様々な依頼があり、2人が事件に巻き込まれながらもトラブルを解決していく。そんな本作になくてはならないシーンの一つが香によるおしおきシーンだ。

 獠が依頼人にちょっかいを出しては、香が100tハンマーを繰り出し、おしおきしてオチをつけるというファンにはお馴染みの流れが、「シティーハンター」シリーズのコメディ要素を象徴するものとなっている。本稿では、そんなおしおきシーンによく登場する香のハンマーに注目。さらに、簀巻や家中に張り巡らせたトラップ、鉄球などのユニークな他の “武器”に関しても紹介したい。

香の心情や各話ごとに変わるハンマーの文言に注目!

 香のおしおきシーンで最も頻繁に登場するのが、ファンにはお馴染みの100tハンマーだ。しかし、実はその側面に描かれている文言が「100t」の時もあれば「10メガトン」「100ギガトン」「10万馬力」など重さがまったく異なる場合もある。さらに、重さに合わせてイラストのハンマーの大きさが異なる場合も多い。ちなみに、原作で香がハンマーを初めて使用したエピソードでは、ハンマーの重さは「10t」、イラストに描かれたハンマーは香の頭と同じぐらいの比較的小ぶりなデザインだったのだが、その後しばらくは登場するごとに大きさが異なり、回を追うにつれてアニメ版や現在の劇場版のような大きさで描かれるようになっている。

 また、このハンマーには、重さ以外にシーンごとの香の心の声を表す文言や、作品の周年にちなんだ文言が描かれることも多い。例えば漫画のおしおきシーンでは「天誅」や「自粛」「香用小道具」などの言葉が描かれている回があったり、2023年に公開された「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」では「祝新作 2023t」と描かれたハンマーが登場していた。

 また、女刑事の野上冴子や依頼人などの香以外のキャラクターがハンマーを使う場合も。冴子がハンマーを使用した回では「警視庁」という文言が描かれていたり、依頼人が使ったものの中には素材が木ではなく金属製だったことも。ファンにはお馴染みのハンマーシーンも、描かれている文言や大きさ、素材に注目してみると新たな発見があるかもしれない。

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