【漫画】転校後ひと言もしゃべらない男子、学級委員が気づいたのはーー「普通」とは何かを考えさせるSNS漫画に注目

 「普通」とはズレているように見える人に対して、悪意を持ってからかう人もいれば、善意から「普通」になるためのアドバイスを送る人もいる。前者は論外として、後者おいても重要なのは、「普通」を押し付ける前に相手を理解しようと努力することだろう。5月末にXに投稿された創作漫画『三山くんはしゃべらない』は、そんな「普通」をめぐる中学生の葛藤が描かれた作品だ。

 中学校のとあるクラスに転校してきた三山は、一向にしゃべらない。三山はクラス内で孤立していき、見かねた担任の先生は、学級委員の紗倉に三山と仲良くなるようにお願いする。仕方なく受け入れた紗倉は三山に話しかけるが、相変わらず返答はない。困惑する紗倉だったが、実は三山がずっと小さな声で話していたことに気づく。実は三山が接しやすい性格だと知った紗倉は、仲を深めていこうとするが……。

 本作を手掛けたのは、漫画制作講座を受けたことをキッカケにまとまったページ数の漫画を描くようになり、現在は家事の合間で制作に取り組んでいるというもずももこさん(@mo_x_2)。「普通」という先入観や圧力について考えさせられる本作の誕生秘話など、話を聞いた。(望月悠木)

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