『ONE PIECE』ジョイボーイの正体がついに判明? なぜ空白の100年に「世界初の海賊」が誕生したのか
空白の100年に“海賊の誕生”が起きた理由
今回明かされた情報でさらに重要なのは、ジョイボーイが“最初の海賊”とされていたことだろう。『ONE PIECE』の世界では、海に生きる海賊たちと世界政府との対立が基本的な構図となっているが、これ自体が空白の100年に生まれたものだったということになるからだ。
またベガパンクは世界に向けたメッセージのなかで、“世界が海に沈む”という衝撃的な予言を口にしていた。その詳細はまだ明かされていないものの、これまでも作中ではさまざまな地域で海面の上昇という現象が起きていることが描かれていた。大きなスパンで考えると、作中の世界はかつてもっと多くの陸地があり、空白の100年の頃に劇的に海が増えたからこそ、海賊の誕生に至ったのかもしれない。
さらに気になるのは、『ONE PIECE』で海賊という存在が描かれる際、つねに「自由」が大きなテーマとなっていることだ。たとえばルフィは、第507話において「この海で一番自由な奴が海賊王だ!」という有名なセリフを残している。また“海賊王”ゴール・D・ロジャーは、人が自由の答えを求めるかぎり、「受け継がれる意志」「人の夢」「時代のうねり」は止まらないと語っていた。こうした描写からすると、最初の海賊であるジョイボーイも、自由の体現者だったものと思われる。
ここで重要なカギを握るのが、ジョイボーイが高度な文明をもつ王国の出身者であることだ。空白の100年には、後の世界政府となる20の国と、とある巨大な王国との戦いが起きたとされている。ジョイボーイはこの巨大な王国の側につき、20の国の支配から自由になるための戦いを挑んだのではないだろうか。
現在の世界政府や五老星が「ヒトヒトの実」モデル“ニカ”を警戒している理由も、ジョイボーイの過去と密接に関係しているはず。空白の100年に一体何が起きたのか……。ベガパンクが明かす世界の真実に注目するほかない。
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