【2024.4.9 週間漫画ランキング】ジャンプ作品が1位~7位を独占 『東リべ』和久井健による新連載で新たな“黄金期”到来か?

 「週刊少年ジャンプ」では周期的に黄金期と呼ばれる、複数の看板作品が連載される時代がある。『DRAGONBALL』を筆頭に『SRAMDUNK』や『幽遊白書』らが並んだ1990年代。『ONEPIECE』、『NARUTO』、『銀魂』らが牽引した2010年代ーー漫画配信アプリ「少年ジャンプ+」の連載作品を含めれば、「ジャンプ」は今新たな黄金期を迎えようとしているのかもしれない。本誌の4月15日発売号からは『東京卍リベンジャーズ』の和久井健による新連載『願いのアストラ』もスタートすることが明らかになっており、さらに注目度を高める加速させる起爆剤になりそうだ。

 4月9日日販調べの週間コミックランキングでは、1〜7位をジャンプ作品が独占した。栄えある1位に輝いたのは、前巻で4週連続1位を獲得した、芥見下々による『呪術廻戦』26巻(集英社)だ。

1.呪術廻戦(26)/芥見下々/集英社
2.僕のヒーローアカデミア(40)/堀越耕平/集英社
3.怪獣8号(12)/松本直也/集英社
4.チェンソーマン(17)/藤本タツキ/集英社
5.Dr.STONE(27)/稲垣理一郎・Boichi/集英社
6.SAKAMOTO DAYS(16)/鈴木祐斗/集英社
7.DRAGON BALL超(23)/鳥山明・とよたろ/集英社
8.薬屋のひとりごと(13)/日向夏・ねこクラゲほか/スクウェア・エニックス
9.アオアシ(35)/小林有吾/小学館
10.カードキャプターさくら クリアカード編(16)/CLAMP/講談社

 本巻発売記念としてYouTubeに公開された『【作業用BGM】『呪術廻戦』-孤高、廻想、融独-【26巻発売記念】』は、11時間半に及びBGMと五条悟のこれまでが動画になっている。本巻の主役といえる五条悟の動画は大きな反響を呼び、7日間で80万回再生を超え、3,000以上のコメントが寄せられている。

 続く2位には5月よりアニメ7期の放送が始まる、堀越耕平の『僕のヒーローアカデミア』40巻(集英社)。2024年初の発刊かつ40巻という記念すべき節目で、シリーズ累計発行部数が1億部を突破した。

 こちらも『呪術廻戦』と同様に熾烈な戦いの真っ只中。オール・フォー・ワンを止めるべく超高性能サポートアイテムを身に纏ったオールマイトは、身を削りながらも確実にダメージを与えていく。少年の姿まで追い詰めるも、万策尽きたオールマイトを助けに向かったのは...。熱すぎる展開に多くの読者が大興奮の様子だ。

 こちらは4月13日よりテレ東にてアニメ放送が始まる注目作品、松本直也による『怪獣8号』12巻(集英社)が3位にランクイン。第1話放送日の23時には、SNS・Xにて全世界リアルタイム配信の実施が予定されている。

 Xの公式アカウントでは、アニメ放送日8日前からキャラクター紹介と併せてカウントダウンが開始。フォロワーは続々と増えており15万人を目前としていることから、4月アニメで最も注目されていると言っても過言ではないだろう。よりアニメを楽しむために原作を手に取る人が増えそうだ。

 4位は藤本タツキによる『チェンソーマン』17巻(集英社)。チェンソーマン協会の活動が激化し、公安が活動施設を次々と制圧していく中、アサの身にも危険が迫る。大量発生した悪魔と混乱に包まれる群衆に包まれたデンジがとった選択とは。藤本氏の独自の世界観がより色濃く表された本巻の展開に読者も脱帽の様子だ。

 5位には大人気の中幕を閉じた物語の続編、稲垣理一郎・Boichiによる『Dr.STONE』27巻(集英社)がランクイン。地球に凱旋し文明復興へと人類が歩みを進め始めた本編の最終話から時が経ち、千空が挑む次のクラフトは化学の到達点とも言えるタイムマシン作りだった!!相対性理論といった本格的な化学に加え、未来人から伝言が届く展開など、新たなワクワクを読み手に与えることだろう。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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