『ONE PIECE』物語のカギを握るのは「科学」? ジェルマ66再登場の可能性を探る

 大人気漫画『ONE PIECE』で麦わらの一味の胃袋を支えるコック・サンジ。ホールケーキアイランド編では、サンジの祖国がかつて武力によって北の海を支配していた「ジェルマ王国」であることが判明。ジェルマ王族の血を引いており、血統因子の操作により人並み外れた能力を持っていることも明らかになった。サンジの父をはじめとする「ジェルマ66」の面々は、今後再登場することがあるのだろうか。

扉絵連載にジェルマ66登場で生存は確定

 サンジの父であるヴィンスモーク・ジャッジと、サンジの兄妹のレイジュ、イチジ、ニジ、ヨンジ。はじめは麦わらの一味と敵対していたが、当時の四皇であったビッグ・マムから逃げ出すためにホールケーキアイランドで共闘することに。体を張ってサンジたちをビッグ・マムの縄張りから逃がしたジェルマ66だったが、その後本編では消息が描かれていない。

 しかし、コミックス102巻1035話から始まった扉絵連載では『あゝ無感情海遊記』と題し、ホールケーキアイランド戦闘後のジェルマ66のエピソードが登場。そこでは、ビッグ・マム海賊団に捕らえられてしまったニジとヨンジを助けるレイジュとイチジ、さらには悪の科学者であるシーザー・クラウンと再会したヴィンスモーク・ジャッジの姿があった。

 過去の「バギー一味冒険記」「コビメッポ奮闘日記」のように、扉絵連載は本編と繋がっていることがほとんど。扉絵連載で取り上げられたキャラが再登場するパターンも多いためジェルマの面々とシーザー・クラウンの生存はほぼ確定といっても良さそうだ。

打倒ベガパンク! ジャッジとシーザーが結束

 さらに再登場の可能性を感じさせるのが、サンジの父でありジェルマ国王のジャッジとシーザーが、「MADS」という機関で兵器の研究をおこなっていたという過去だ。この「MADS」には、天才科学者であるベガパンクも所属している。

 当時のジャッジとシーザーはチームのNo.2の座を競っていたため非常に仲が悪く、常に言い争いが絶えない間柄。扉絵連載で再会した際も、顔を合わせるなり緊張感のある空気を漂わせ、つかみ合いのケンカにまで発展している。

 ところが、ケンカをする中で2人はふと気が付く。「考えてみれば邪魔だったのはベガパンクなのでは?」と。そこでジャッジとシーザーは打倒ベガパンクを掲げ、新しく「NEO MADS」を結成したのだった。

 現在本編では舞台をエッグヘッドへ移しており、名前だけは昔から登場していたベガパンクがついに登場。さらに、セラフィムと呼ばれる海軍のクローン兵器の開発には「血統因子」が深く関わっていることも明らかになっている。血統因子をコントロールして強靭な体や能力を手に入れているジェルマ66が、今後何らかの形で物語に絡んでくる可能性は高そうだ。

 一方のシーザーも人工の悪魔の実である「SMILE」を開発していたり、本編でも大きな謎になっている「悪魔の実の力の複製」関連での再登場もあり得そう。「NEO MADS」やジェルマ66の再登場、さらには麦わらの一味との再びの共闘もあるのか……。期待しながら今後の展開を見守りたい。

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