『呪術廻戦』釘崎野薔薇は戻ってくる? 五条悟が“教師の顔”を捨てる理由と「共鳴り」の進化フラグ
釘崎の復活フラグにつながる? 五条悟の“空白の1カ月”
五条は第221話で獄門疆の封印から解かれた際に、真っ先に羂索を始末しようと動き出す。しかし寸前で両面宿儺に阻止され、あらためて12月24日に決着を付けることを提案するのだった。この時点から数えて、約1カ月のスパンを設けたことになる。
12月24日は羂索に身体をのっとられた夏油傑の命日なので、意味がある日付ではあるものの、これだけ長い準備期間を設けたことには別の意味もあったのだろう。実際にモノローグでは「宿儺と戦う前にやることをやっておきたい」と呟いており、五条に何かしらの思惑があったことは間違いなさそうだ。
その後に始まった「人外魔境新宿決戦」では、五条は宿儺との死闘を繰り広げた末に物語から退場。しかしなぜか晴れやかな表情を浮かべており、強者との対決で満たされた心境となっていた。本来、“教師としての五条悟”であれば宿儺という驚異を排除できないまま散っていくことを苦悩するはずなので、この決着は多くの謎を残している。
そもそも釘崎が命を落としたのは、五条の封印に伴う渋谷の混乱がきっかけだったとも言える。そんな彼女が復活できないままでいる状態で、五条が“教師としての顔”を忘れ、晴れやかに成仏していくとは考えにくい。
だとすると、やはり謎を解くカギとなってくるのは“空白の1カ月”だろう。読者には伏せられているが、このあいだに釘崎が復活したか、復活を確信する出来事があったからこそ、五条は教師という立場から卒業できたのではないだろうか。
どんな理屈で復活したのかは分からないが、五条が何らかの形で助力しており、それが“宿儺と戦う前にやっておきたいこと”の1つだったのかもしれない。
釘崎の術式「共鳴り」は、魂に直接干渉できる能力だった。宿儺から伏黒恵の魂を取り戻すというミッションのためには、この上ない役割を果たしそうな予感が漂っている。あるいは釘崎は真人の術式で魂の形を変化させられたことで、魂に干渉する力がさらに強化されており、その真価をこの先発揮することになるのかもしれない。
野薔薇の別称をもつ花、ノイバラの花言葉の1つは、「痛手からの回復」だとされている。その言葉通りに奇跡の生還を遂げてくれることを願わずにはいられない。