『ONE PIECE』ルフィが最後に戦う相手は……クライマックスで巻き起こる“宿命の対決”を考察

ルフィ、宿命の相手は?

 『ONE PIECE』(ワンピース)は今年で連載27周年を迎える長寿マンガだが、すでに物語は「最終章」に突入しており、作中ではクライマックスを感じさせる展開が巻き起こっている。そこで気になるのは、終盤に待ち受けているであろう“宿命の対決”の数々だ。

  同作の登場人物たちのあいだにはさまざまな因縁が描かれており、「いつか直接対決によって決着を付けるはず」と予想されている組み合わせも多い。本稿ではその中から、完結までにぜひ実現してほしい3つのビッグマッチを取り上げていきたい。

  まず因縁が積もりに積もったキャラクターとして、語ることを避けては通れないのが「赤犬」ことサカズキ。かつては海軍本部大将で、現在は元帥の位置にまで上り詰めており、あらゆる意味で“海軍の正義”を象徴するような人物だ。

 「徹底的な正義」という信念を掲げている通り、自身が“悪”と断定した者を容赦なく排除してきたサカズキは、おそらく作中でもっとも多くの恨みを買っている。とくに読者にとって印象的なのは、マリンフォード頂上戦争でポートガス・D・エースを葬ったことだろう。

  今後、誰かがエースの報復を仕掛けることが予想できるが、その候補として有力なのは革命軍の参謀総長・サボだと思われる。サボはエースの義兄弟であり、「メラメラの実」の後継者として彼の意志を受け継いでいる。また革命軍としても世界政府と対立しているため、サカズキと対決する日が来てもおかしくはない。

  そして革命軍の総司令官であるドラゴンも、サカズキと何かしらの因縁があるようだ。というのも第1097話では、ドラゴンが過去に海軍に所属していたことが明かされており、時期的にサカズキの同期だったとも考察されている。逆にサカズキがドラゴンを意識するような言動を見せていることも気になるところだ。この2人が対決する可能性もありえるものの、むしろ“新世代”のサボがドラゴンの代わりにサカズキに挑むのではないか……と予想してみたい。

  また、クライマックスが近いということで、これまで作中でほとんど描かれてこなかったシャンクスのバトルシーンにも期待が高まる。とはいえ作中での格や実力を考慮すると、よほどの大物でなければ、シャンクスの相手は務まりそうにないだろう。しかもシャンクスに関しては、なぜか五老星と通じているような描写があるため、普通の海賊と違って世界政府の勢力と激突しそうにない。

  そこで大穴的に浮かび上がってくるのが、同じ四皇の地位をもつバギーとの対決だ。2人には浅からぬ縁があり、子どもの頃から同じ「ロジャー海賊団」の見習いとして過ごしていた。いがみ合うこともあったものの、バギーはシャンクスを内心では認めており、「次世代の王」とまで見込んでいたという。しかしシャンクスが今のところ海賊王を目指すつもりはないと言ったことで深く失望し、決定的な仲違いに至っている。

  それから数十年の時を経て、奇しくもシャンクスとバギーは同じ夢を追いかけ始めた。あらためて「ひとつなぎの大秘宝」を目指すことを宣言したのだ。この描写は偶然ではなく、2人がふたたび“ライバル”となったことを示唆しているように見える。実力の差はともかくとして、もし実現すれば、盛り上がること間違いなしの対決となるだろう。

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