大日本印刷の文化施設「市谷の杜 本と活字館」で企画展「活字の種を作った人々」を開催

 大日本印刷(DNP)は、活版印刷と本づくりをテーマとした自社運営の文化施設「市谷の杜(いちがやのもり) 本と活字館」で、企画展「活字の種を作った人々」を2023年11月3日(金・祝)~2024年6月2日(日)に開催する。

 金属活字を組み合わせて機械で印刷する活版印刷技術は、幕末から明治初期にかけて日本に導入され、明治維新の大きなうねりとともに産業として定着した。

 活版印刷で使う活字の、おおもとの型を「種字」と呼ぶ。当時、その種字を彫る種字彫刻師という職人がいた。種字は、彫刻刀を使い、活字と同じサイズの木や鉛の角材の先端に、左右逆に文字を彫っていく。本文で使う活字はわずか3ミリ程度の大きさしかない。そこにどんな文字同士が隣り合ってもバランスよく見えるよう、大きさ、太さ、そして書風をそろえて文字を彫刻するという、非常に精緻な技術で種字を彫刻していた。高い技術を持つ数少ない職人たちだが、その多くが名前も残っていない。市井の職人として、美しい文字だけを残してきたのだ。

 本展では、辛うじて名前が今に残っている種字彫刻師たちの足跡をたどる。現在の日本の書体づくりの原点ともいえる種字彫刻について、そしてその時代の書体について紹介する。

開催概要

会期 : 2023年11月3日(金・祝)~2024年6月2日(日) *月・火休館(祝日の場合開館) *2023年12月25日(月)~2024年1月5日(金)は冬季休館
会場 : 「市谷の杜 本と活字館」2階展示室(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)
入場料 : 無料(平日は予約制)
主催 : 大日本印刷株式会社 「市谷の杜 本と活字館」
企画協力 : 雪朱里
「市谷の杜 本と活字館」のWebサイトURL https://ichigaya-letterpress.jp/

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