実写『ONE PIECE』シーズン2、「いなかった」ことになりそうなキャラを考察

  Netflixで配信が始まるやいなや、世界的な大ヒットを記録することとなった実写版『ONE PIECE』。すでにシーズン2の制作が正式に決定しており、イニャキ・ゴドイ演じるルフィたちの冒険はまだまだ続きそうだ。

  そこで気になるのが、シーズン1で原作に出てきたキャラクターの出番がいくつかカットされていたこと。おそらくはシーズン2でも少なからず設定の改変が行われるはずなので、その内容を原作と照らし合わせながら予想してみよう。  

  まずシーズン1でカットされていた、原作キャラクターの出番を振り返ってみると、そこには1つの共通点が見出せる。宝箱人間のガイモン、「ウソップ海賊団」のにんじん・たまねぎ・ピーマン、「アーロン一味」にいたタコの魚人・はっちゃん、「クロネコ海賊団」の催眠術使い・ジャンゴなど、いわゆるコメディリリーフの立ち位置にあたる登場人物が出番を失っていたのだ。 実写版はどちらかというとシリアスな作風となっており、命と命のやりとりがシビアに描かれる場面も少なくない。そうした世界観の一貫性を保ち、緊張感を損ねないために、本筋とあまり関係がないギャグシーンは削られている印象だ。

  結果として、ギャグを担当する役回りのキャラクターが出てこないまま終わったのだろう。 これを踏まえれば、シーズン2で出番がなくなる登場人物も想像がつきそうだ。たとえば、Mr.5はどうだろうか。彼は「ボムボムの実」の能力者で、ダンディな雰囲気をまとっているが、得意技は「鼻くそ」を爆弾に変化させて飛ばすこと。その意外性のある設定は、殺伐としたウイスキーピークの戦いに少しばかりユーモアを添えてくれたが、実写版ではお役御免となるかもしれない。

  またドラム王国にも、実写版での扱いが不安になるキャラクターがいた。ルフィたちが山の中で出会う、ハイキングベアだ。この動物はかわいらしい見た目ながら、山をこよなく愛しており、登山マナーに厳しいという設定。登山者のマナー違反を厳しく罰するという。
いかにも『ONE PIECE』らしい、愛すべき謎の生物ではあるのだが、実写版でこのノリを視聴者に理解させることは至難の業だろう。

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