『南国少年パプワくん』柴田亜美、画家として個展準備中「漫画は短期だけど、絵画は長期決戦」独特な心情吐露が話題

『南国少年パプワくんTVアニメ版スペシャル ファイナル II 』
(エニックス)

 漫画『南国少年パプワくん』の作者、柴田亜美が2021年から画家としても活躍していることは、以前にリアルサウンドブックでも紹介した。

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 そんな柴田が、このたび個展を開催することになり、準備を進めている。9月2日、柴田本人がXを更新。「猫やら魚やら。年末の絵画展と来春の個展に向けて絵画製作中。漫画制作は短期決戦だったけれど、絵画は年間に渡る長期決戦。自分で強行的に休みにしない限りは、毎日ずっと何かしら作品制作しています。 真綿でジワジワ首を締めつけられるように〆切が迫ってくるよ」と準備風景をポストした。

  柴田のポストを見ると、写真の中には“どこか”で見たようなタイやナマズが描かれた絵があり、気になってしまう。もちろん『パプワくん』に登場するキャラクターとは細かい造形が異なるが、生き物を描いてもすぐに柴田の絵だとわかるほどの個性はさすがとしか言いようがない。

  画家と漫画家の仕事の仕方の違いについて言及している点も、ファンからすると興味深い。画家は長期戦であり、漫画家は短期決戦であるという。柴田は速筆として知られ、最盛期には数誌を掛け持ちしていたが、キャンバスに向き合うことは漫画とは違った精神力が求められるようだ。

  また、柴田の絵で目を引くのは独特の色彩感覚である。柴田はリアルサウンドブックのインタビューで、父の仕事の関係で幼少期に海外で生活した頃に見た、セサミストリートの赤、水色、黄色といった色鮮やかなキャラクターから影響を受けていると語っている。柴田は長崎県出身であり、長崎の異国情緒あふれる雰囲気に浸ったことも影響しているのかもしれない。

  そうした柴田らしさが存分に発揮された絵画作品。柴田は勢力的に創作を続けており、個展の開催が今から楽しみだ。往年の『パプワくん』ファンはもちろん、Xやネットニュースを通じて柴田の世界観を知ったファンも楽しめる内容になっているはず。続報を楽しみにしたい。

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