八村倫太郎、ファースト写真集で魅せる故郷と東京の“表情”「レコードのように“二面性”を感じてもらえたら」

唯一緊張しているのは、身体を見せたシーン

——“二面性”というテーマの他に、本作の中でこだわったところはありますか?

八村:実際に写真集を見ていただくと分かると思うのですが、本作は、まず東京でのシーンから始まります。そして、東京の街で眠っているカットのすぐ後に地元(横須賀)で眠っているカットに繋がって……、まるで、地元にいた頃の自分を夢の中で回想するかのような演出になっているんです。すごく面白い構成じゃないですか?

——東京編と横須賀編の繋がりが見事ですね。

八村:実はこの並び、撮影を始める前から編集者さんが考えてくださっていたんです。事前に構成が分かっていたので、撮影のイメージも膨らみやすく、ありがたかったですね。それに何より、僕の一冊のために、ここまで細かく見せ方にこだわってくださったという気持ちが嬉しくて。その気持ちに応えたい一心で僕も頑張れましたし、僕のその気持ちにまた応えてくださろうとしてくれる編集者さんだったので、どんどん気持ちが乗算されていきました。

——セクシーなカットも収録されています。

八村:あはは、そうですね(笑)。今さらながら、体型に関してはもっと絞れたなという反省がありまして……。普段からグループの練習で動いてはいるものの、食事制限とかできるタイプじゃないので、正直、いつもと変わらない体型なんですよね。

——本作でも、食事シーンが多いですね(笑)。

八村:そう、そういうことなんです。僕、本当に食べるのが大好きで(笑)。一応、いつもよりジムに行く頻度を上げてみたんですけどね。みなさんがどう見てくださるのか。「もっと絞れただろう!」と思われる方もきっといらっしゃるでしょうし、写真集の中で唯一緊張しているのは、身体を見せているシーンかもしれません(笑)。

——写真集のためにガッツリ身体を絞られる方も多いですが、“自然体を届ける”という意味では、すごく良い状態が写っているとも言えるのでは?

八村:優しいですね、そういうふうに捉えてもらえるとありがたいです(笑)。

音楽のように楽しんでもらいたい

——表紙のカットはご自身で選ばれたそうですね。

八村:通常版も楽天ブックス限定版も、僕が選びました。両者に共通しているのは、カッコつけていない、何の感情もない表情のカットだということ。どうしてかというと、僕は、写真集を見てくださった方に、僕という人間に興味を持ってもらえるような一冊にしたかったんです。写真集の感想を、「カッコいい」とか「かわいい」とか、形容詞だけで終わらせたくなかった。だから、「どういう人なんだろう?」「何を考えているんだろう?」と思われるようなカットを表紙にして、みなさんに僕のいろんな一面を知ってもらいたいと思ったんです。

——確かに、すごく挑戦的なカットですよね。普通だったら、本屋さんで目立つように、もっと狙ったカットを選びそうなところですけど。

八村:通常盤は横須賀、限定版は東京でのカットです。特に通常版の表紙は、僕が住んでいた地元近くの海で撮影していて。地元の空気を感じているからこその表情が出ている気がします。その雰囲気も含めて好きなカットなので、外せなかったですね。

——タイトルは「record」。八村さん自身、レコードで音楽を聴くのがお好きなんだとか。

八村:大好きです。マニアの方ほど収集してはいませんが、とにかく音楽が大好きで。レコードにはA面、B面があるじゃないですか。その両方を聴いて、はじめて一つのアルバムが完成する。本作のテーマである“二面性”を表すのにぴったりな言葉だと思い、僕がつけさせていただきました。

 それに、昨今の音楽業界はサブスクが主流になってきてはいるものの、あえてレコードやCDなど、フィジカルにこだわって音楽制作に取り組まれているアーティストの方もたくさんいらっしゃいます。特にレコードは、サブスクと違って自由に曲飛ばしができない分、曲順に込めた思いを感じやすいですし、ジャケットのデザインも大きくて見やすい。ただ音を聴くだけでなく、物体として作品になっているところも魅力的ですよね。

 そういう意味では、本作に収録されているインタビューは僕というアルバムのライナーノーツだし、写真の構成も曲順みたいなものだと思ってもらえると嬉しいです。ページをめくる流れの中で変化する僕の表情を、音楽のように楽しんでもらえたら。……って、ちょっとカッコつけすぎですかね?

——いやいや。細部へのこだわりから、ただ被写体としてでなく、アーティストとして本作の制作に向き合われたのが伝わってきました。改めて、本作が完成した今の感想は?

八村:先ほどもお話しましたが、僕はもともとカッコつけたがりな人間です。負けず嫌いだし、文も武も完璧でありたかったし、他人に自分の弱さや欠点を見せるのがとにかく嫌だった。でも、この業界に入ってから、自分の苦手分野にたくさん打ち当たりました。最初は認めたくなかったけど、そこでカッコつけても自分の首を苦しめるだけで、何の解決にもならないんですよね。むしろ、弱点を自覚して周りへ打ち明けることも強さであり、それが成長への第一歩になる。もっと素直でいたほうがいいんだな、と。活動を続ける中、そう考えるようになってきたタイミングで本作のお話をいただいたんです。

 カッコつけない自分の姿を形に残すことができて、さらにそれが24歳の誕生日に発売されるなんて……。幸せでしかないですよ。本当に、かけがえのない誕生日プレゼントになりました。これからの八村倫太郎と、WATWINGというグループを、より楽しみにしていただける一冊に仕上がったと思います。少しでも僕たちを知っている方には、是非、手にとってもらいたいですね。

■プロフィール

八村倫太郎(はちむら・りんたろう)
1999年7月28日、神奈川県生まれ。2019年、ホリプロ主催の「Star boys Audition」に応募し、WATWINGのメンバーに。2022年に出演したドラマ『君の花になる』の一ノ瀬栄治役で注目を集める。WATWINGとして、8月22日にパシフィコ横浜にてワンマンライブを予定。さらに、8月30日にはメジャー1stアルバム『Where』リリース。そして11月11日から全国9か所で、ライブツアーがスタート。

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