『魁!!男塾』アメリカ大統領が最も恐れた”漢” 塾長・江田島平八の最狂すぎるエピソード

 世の男性たちから世代を超えて現在でも高い人気を誇る漫画といえばて1985年から1991年まで週刊少年ジャンプにて連載をされた宮下あきらによる『魁!!男塾』であろう。

  これまでにも『暁!!男塾 -青年よ、大死を抱け-』や『極!!男塾』など、続編やスピンオフで大いにファンを楽しませている。そんな宮下あきらが描く天下無双ワールドの舞台となる「男塾」。登場するキャラクターたちは破天荒で強者揃いだが、その中でも最強なのはやはり、男塾の創設者・江田島平八ではないだろうか。江田島の伝説的エピソードを振り返ってみたい。

生まれた時から最強? 江田島平八は生い立ちがすでに奇天烈

 日本全国の札付き不良が集まる教育機関「男塾」。将来の日本のかじ取りをすべく一人前の「漢」になるための教育を施す全寮制の私塾だ。女人禁制、絶対封建主義のもと、塾生と呼ばれる約300人の生徒が超スパルタ教育を受けている。

 塾生たちは「一号生」「二号生」「三号生」と3学年あり、教官と呼ばれる教員や上級生に対して逆らうことは断じて許されない。そんな男を磨くためのハードボイルドな塾をつくり、塾長に君臨しているのが江田島なのである。

 入塾の可否は江田島の独断で決定され、進級や卒塾の基準も不明。ゆえに何年も在籍している塾生も少なくない。上級生による下級生いじめや制裁は日常茶飯事だ。

 入塾当日に校庭でおこなわれるケツをこん棒で叩く「根性バッタ」にはじまり、煮えたぎる油の中に入る「油風呂」や、首に縄をかけて塾生同士が結ばれた状態で坐禅を組み、頭に硫酸を入れたティーカップをのせる「地獄禅」など、過激なスパルタ教育や塾生の人権を無視した授業や課外活動が「男塾名物」として登場する。

 そんな「男塾」の塾長・江田島は、幼少期から人とは違ったようだ。昭和3年、東京で生まれた江田島はなんと11歳で東京帝国大学に入学、さらに主席で卒業すると海軍中将にまで昇進。第二次世界大戦では暗躍者としての頭角を現し、アメリカ大統領が「EDAJIMAがあと10人いたらアメリカは敗北していた」と語ったほどだった。

  それもそのはず、頭脳だけでなく江田島の身体能力は桁違い。岩さえも砕く石頭、地獄耳、生身で宇宙遊泳してもピンピンしているなどその超人ぶりは筋金入り。江田島はもはや人間の領域を凌駕しているのだ。

最強すぎる超人・江田島平八の伝説的エピソード

 身体・頭脳ともに並外れた能力を持つ江田島。数々の武勇伝の中でも特に印象的なのは、「生身での宇宙遊泳」ではないだろうか。人工衛星で宇宙へと追放された江田島は、NASAのロケットへふんどし一丁で宇宙遊泳しながら乗り移り、その後宇宙服と酸素ボンベのみで500℃を超える大気圏を通過して無事地球へと生還したのだった。

 また、天頂五輪の決勝戦でのエピソードも男塾らしいパンチが効いている。洪礼明相手に全身を拘束、技を封じられ絶体絶命に陥ったしまった江田島。地面に突き立てた刃で喉元を狙われるのだが、突き刺さる寸前に股間を自身の意思で操り形勢を逆転。なんと股間のみで全体重を支えており、ここでも超人的身体能力を発揮することになったのだ。

 現実離れしたストーリー展開がクセになる「男塾シリーズ」。時に暴力的で過激な面もあるが、多くの読者を魅了してきたことは間違いない。漢が惚れる漢、塾長こと江田島平八のファンがこれからも絶えることはないだろう。

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