ジャンプ+発の漫画制作アプリ「World Maker」の実力は? 漫画ネームを作ってみた

 すでに頭の中に物語が存在している人にとって、「シーン」は物語をすばやくアウトプットするための手段として非常に有用であろう。なにより、さまざまなシチュエーションが多彩な構図で表現される「シーン」は眺めているだけでも楽しく、物語のインスピレーションが湧いてきそうだ。


 また制作画面には漫画作品を読者に伝えるためのヒントページも存在している。制作中に眺めることのできるヒントの存在は、まるで『バクマン。』で本誌デビュー前の亜城木夢叶が編集担当・服部哲と打ち合わせをしながら制作していたように、担当編集者と漫画を制作しているかのような心強さを覚えるものであろう。


 そして本アプリでは制作以外に作品の投稿機能も存在しており、他ユーザーが本アプリを使用して製作した作品を閲覧することができる。作品の投稿には多くのSNSサービスと同様に「いいね」や「コメント」によるフィードバックも共有可能だ。


 頭の中に存在している物語をすばやく、容易にアウトプットすることのできる本アプリ。まだ頭の中に物語が存在していない人にとって、他ユーザーの作品を閲覧することでロールモデルとなる作品と出会い、新鮮な表現方法を獲得しつつ創作の意欲を養うこともできるはずだ。

 漫画は絵と言葉を用いて、自分の世界を自由に表現できる媒体であろう。しかし自由であるが故に、白紙を目の前にして自身の世界をどのように構築すればいいかと悩み、筆を折ってしまった人も多いはず。「World Maker」は漫画制作の道を歩もうとする多くの人の背中を押してくれる、頼もしい伴走者のような存在だ。

■関連情報
「World Maker」
リリース日:2023年7月12日(水)
価格:基本無料(一部課金)
対応端末:iOS、Android対応スマートフォン・タブレット
※PCでも一部機能のみ提供予定
※海外でのアプリ配信は現在準備中

公式サイト:https://worldmaker.app/lp
公式Twitter:https://twitter.com/WorldMakerApp
公式YouTube:https://www.youtube.com/@WorldMakerApp/featured
公式note:https://note.com/worldmakerapp
「World Maker」の詳しい使い方については今後noteにて順次紹介。

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